慧心で忘れてはならないのが、小学生離れしたナイスバディに天然気質、そして何よりドS心を擽る不安そうな泣き顔がそそる「香椎愛莉」ちゃんです。彼女はその体格を活かしてセンター・・・と思われがちですが、ポジションは元々スモールフォワードでした。「え、なぜ?その身長を活かしてコートで無双すればいいのに。そしてあわよくば私達を見下ろしてくれれば・・・(真顔)」なんて思う方もいると思いますが、そこには愛莉ちゃんにとって、自分と戦わなければいけない大きなコンプレックスが関係しています。今回はそんな戦う美少女「香椎愛莉」についてご紹介したいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■実はコンプレックスなんです・・・見た目と反してか弱い乙女な一面
皆が羨むそのナイスバディも、愛莉ちゃんにとっては深刻なコンプレックスだったのです。バスケ選手にとっては喉から手が出る程欲しい「高さ」は、センターとして何不自由無い恵まれた体格なのですが・・・。小学生と言えば自分と違う物を否定したくなる多感な時期です。愛莉ちゃんは何度となくその身長をからかわれ、傷ついて来たのです・・・。真帆ちゃんが何度も助けてはくれたものの、自分では中々言い返す事も出来ずに何度も泣きながら心を痛めるシーンには怒りすら覚えます。
この様に、愛莉ちゃんはプレイスタイル同様、人に対して強く出る事が出来ず、つい遠慮が先行してしまいます。そして、元来の気の弱さも相まって、彼女は自分の身長に関して言及されると泣き出してしまう・・・という大きな欠点とも人知れず戦っているのです。
■コンプレックスを武器に変えた日・・・
愛莉ちゃんは、ずっとそのコンプレックスと戦いながら試合を重ねます。昴くんはどうしてもセンターとして機能させたいという気持ちがあったのですが、泣いて嫌がる愛莉ちゃんに対して強くは出ません。そこで思いついたのが、“スモールフォワードとしてセンターをさせる事”。昴くんはこの奇策を愛莉ちゃんに対してぶつけます。一見名前が変わっただけだし・・・と思いますが、愛莉ちゃんは生まれて初めて自分に対して付いたスモールという名に感激し、何としてでも昴くんのゲーム展開を突き通そうと奮起します。
しかし試合を重ね、そして試合中にメンバーの見せる苦しそうな表情や、負けた悔しさを経て、徐々に自分が身長の高さで泣いている事に関して疑問を抱くようになります。「私には智花ちゃんのようなずば抜けたバスケセンスも無い、真帆ちゃんみたいにチームの士気を挙げる事も出来ない、じゃあ・・・身長の高い自分が、チームにしてあげられる事は何だろう?”と。
自分のコンプレックスに打ち勝ち、それを利用しようと考えを変えた日、慧心に絶対的な力を持つセンターが生まれました。今の慧心を支える力は、愛莉ちゃんの努力の賜物でもあるのです。
愛莉ちゃんが作中でコンプレックスに打ち勝っていく過程においても、中々自分に対して自信が持てず、いつも自分を卑下して泣いている姿が見られます。彼女の気にしている事は、本当はすべてとても素敵な魅力なのに・・・。
いつかその事に気付き、コンプレックスを自分の武器に出来た日、きっと凄まじい美女王様が誕生する事は間違い無しでしょう。これからも「香椎愛莉」の可愛い姿とあふれる魅力から目が離せません。
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★記者:める(キャラペディア公式ライター)
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