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少子高齢化の問題は日本社会全体の問題である。その中でも農業従事者の高齢化、後継者問題は深刻さを増している。そのような社会背景を受けて、最新のICT技術を稲作に応用するプロジェクトが進んでいる。
革新的稲作営農管理システム実証プロジェクトとは
これまで各農家による長年の経験と勘に頼ってきた稲作にセンサー、クラウド技術を応用することで、省力化と効率的な農業経営を実現するもの。具体的には各水田に通信モジュールを搭載した水田センサーを設置し、湿度・温度・水位・水温などを自動的に計測。水田管理システムに情報を送信し、クラウドで情報管理、ビッグデータ解析することで実現する。
このプロジェクトは新潟市とドコモ、ベジタリア、ウォーターセル各社が協力して行う。水田センサ、水田管理システムの開発・提供はベジタリア社。水田センサシステムの設置、メンテナンス、ヘルプデスクサービス、管理ツールの提供はウォーターセル社。
ドコモは通信モジュールの提供を行う。新潟市はこの水田センサシステムを大規模稲作農業生産農家への普及・促進を行うという。
![革新的稲作営農管理システム実証プロジェクト](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/05/14_00-1.jpg)
水田の状況は栽培管理アプリ『アグリノート』で確認することができる。そのため、これまで危険でも水田を守るために必要だった大雨、台風時の見回りをすることなく、自宅で確認することが可能。効率化だけではなく、安心・安全にもつながることだろう。
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![水田センサ](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/05/14_00-2.jpg)
日本に欠くことのできない稲作
このシステムが普及すると、経験の少ない若い世代の稲作家であっても、情報共有により収穫は安定するなど効果が得られるはずだ。今も昔も、コメは日本の主食であり、欠くことのできない存在。ICT技術が農業へ貢献できることは少なくない。