『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』のメインヒロインであり彼女担当の「夏川真涼」。偶然手に入れた「季堂鋭太」の黒歴史ノートを使い、偽の恋人を演じさせるのですが、次第に鋭太に惹かれるようになっていきます。鋭太の周囲にいるたくさんの本物たち。今回はその中で唯一の偽者である『夏川真涼』について語ってみたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■ジョジョを愛する美少女
夏川真涼といえば真っ先に頭に浮かぶキーワードが『ジョジョ』です。なにを隠そう彼女はジョジョシリーズの大ファンであり、ことあるごとに作中のセリフを引用したり、いわゆる“ジョジョ立ち”を披露したりしています。また、部室に全巻そろえようとしていたこともありました。『ジョジョ』は彼女にとって人生のバイブルのようなものなのでしょう。鋭太ともよく話していますが、その時ばかりは毒舌も引っ込み、とても可愛らしい彼女の一面を見ることができます。
■本物たちに対する劣等感
表面上は「季堂鋭太」と恋人という事になっている真涼ですが、話が進んでいくにつれて他のヒロインたちと比べ、自分と鋭太との関係のいびつさに疑問を持つようになります。やがてそれは空虚さへと変化し、自分のうみだした偽者の関係に苦悩することになるのです・・・。普段が大人びている彼女だけに、年相応に恋に悩む姿はギャップがあり、それだけ鋭太という存在が彼女の中で大きな存在になっている事が分かります。
■もにょ依存患者
海での告白イベントを経て真涼は謎のバグをうみだしたらしく、定期的に鋭太から「もにょ」という謎のエネルギーを摂取しなければいけなくなってしまいます。メールの文面が全て「もにょ」になったり、言語や行動に支障が出てしまったり・・・。千和のために身を引いた時は、禁断症状を起こした挙句ストーカーまがいな事を繰り返し、完全にツンデレからヤンデレ方面へとシフトしてしまいました。・・・どうしてこうなったのでしょう・・・。
■役と本心
幼い頃から宝石として見世物のように扱われてきた『夏川真涼』。自分の役割を理解し、他人から求められる自分を演じてきました。そんな彼女だからこそ、千和や鋭太たちと触れ合っていく中で、「果たして今の自分は演じている自分なのだろうか、それとも本心の自分なのだろうか?」と自己矛盾に陥ったのではないのでしょうか。「もう自分で自分がわからなくなった」と言った彼女を鋭太はいったいどうやって救うのか。ライトノベルでは衝撃の展開が続いています。出来ればアニメも第2期を期待したいところですね。
【最新ランキング】人生最後の日、最後の瞬間に観ていたいアニメ作品 TOP20!【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:しるる(キャラペディア公式ライター)
(C)裕時悠示・ソフトバンク クリエイティブ/「俺修羅」製作委員会