ウイルス性肝炎「型」によってどう違うの?

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2015年05月27日 14:30  QLife(キューライフ)

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主なウイルス性肝炎はA〜E型までの5種類

 国内で約300万人以上の感染者がいると推測されている慢性肝炎ウイルス。その多くがB型もしくはC型肝炎ウイルスによるものですが、実はこの肝炎ウイルスはA型からE型まで5種類存在します。

 B型肝炎の感染後、もしくは同時に感染するD型感染を除く4種類の肝炎について、その原因や症状などを解説します。

A型肝炎〜牡蠣などの海産物に要注意

 A型肝炎は排泄物を媒介として伝播する病気で、衛生環境が不十分な発展途上国などで患者が多くみられます。日本国内では上下水道などの整備により、その患者数は大きく減っていますが、それでも年間500人前後の患者報告があります。主要な感染源は牡蠣で2003年の国内感染例の約5人に1人を占めています。発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛などが起こりますが、多くは1〜2か月で回復します。また、患者の1割は海外渡航者で、そのうち約4人に3人は、中国やインド、東南アジアで感染しています。

B型肝炎〜国内で110万人以上の感染者

 B型肝炎の感染経路は母子感染による垂直感染と、輸血や針刺し事故などによる水平感染の2種類があります。出産時、産道でB型肝炎ウイルスに感染した母親の血液が、胎児の体内に入ることで起こる垂直感染は、予防対策が進んでおり、現在ではほぼ防げるようになっています。一方、水平感染に関しては、以前まで主な経路だった予防接種などでの注射器の使い回しや針刺し事故などについては感染予防対策が進み、ほとんど見られなくなったのに対し、近年では性的接触やタトゥー、覚せい剤等の針や注射の使い回しによる感染者が増加しています。持続感染者(キャリア)になると、そのうちの10〜20%が慢性肝炎に進行し、肝硬変や肝がんのリスクが高くなります。

C型肝炎〜感染していることを知らない方も多数

 C型肝炎は国内に約200万人が感染していると推定されています。C型ウイルスに感染すると多くは持続感染となり、慢性肝炎へと進行します。慢性肝炎はほとんどが無症状で、倦怠感などの自覚症状を訴えるのは2〜3割にすぎません。B型肝炎と同様に、後に肝硬変や肝がんのリスクが高くなります。国内では年間約3万人の方が肝がんで亡くなっており、その半数以上がC型肝炎ウイルスに感染しています。

E型肝炎〜先進国でも散発的に発生

 E型肝炎はA型肝炎と同じく排泄物を媒介として伝播する病気です。アジアで流行することが多く、東南アジアでは雨期の洪水後によく発生します。また、動物からヒトへの感染例が報告されていて、国内でもイノシシや豚のレバーを生の状態で摂取したところ、E型肝炎に感染した、という報告があります。E型肝炎の致死率はA型の約10倍の高さで、特に妊婦で劇症肝炎の割合が高く、致死率が20%にも達することがあります。(QLife編集部)

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