すべての年代層で運動不足を課題とする人が最多に
「健康でいたい」とは多くの人が望むことですが、普段の暮らしを振り返ると、健康的な暮らしとは言い難い生活習慣があるものです。暮らしの中でどんなことに「健康上の課題」があると感じているのでしょうか。ニッセイ基礎研究所がアンケート調査を実施しました。
それによると、男女ともすべての年代層で運動不足を課題とする人が最多に。男性の40歳代以上と女性の20〜50歳代では、半数以上に達しました。20〜30歳代の男性でも、運動不足を課題とする人は最多でしたが、その割合は他の年齢層と比べると低いようです。
また、「体力に自信がない」が男女ともすべての年代層で課題とされたほか、「ストレスがたまっている」「いつも疲れている・体がだるい」も多くの人があげています。30歳代と60歳代の女性では多くの人が「太りやすい」を課題としていました。
運動習慣の定義は「1回30分以上の運動を週2回以上、1年間以上継続」
それでは、実際に運動不足の解消に取り組んでいる人はどれくらいいるのでしょうか。今回の調査では、適度な運動が必要と感じている人の割合と実施している割合を比較。それによると、すべての年代層で必要だと認識しているほどには、運動を実施していないことがわかりました。
運動を実施している割合が比較的高いのは男女とも60歳代だけ。とりわけ、20〜30歳代女性では、必要だと感じている割合が比較的高いにも関わらず、実施している割合は他層と比べて低いことも明らかに。わかっていても、なかなか身体を動かすにはいたらないようです。
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どうやら運動が大切と意識をするだけでは、運動習慣を身に着けることが難しいと言えるようです。厚生労働省では、「1回30分以上の運動を週2回以上、1年間以上継続」を運動習慣としています。もう「考えていないで身体を動かす」しかないようですね。(下玉利 尚明)
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