衣服やハンカチをタッチスクリーンにする?Googleが布をインターフェースにする「Project Jacquard」

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2015年06月03日 06:20  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

ジャケットの襟をさっと撫でる。ジーンズの腰をタップする、テーブルクロスをスワイプする。こんなさりげない動作でスマートフォンや家電が操作できるようになりそうだ。

つまり、布が新たなインターフェイスとなろうとしている。

Googleの研究開発組織ATAPは、『Project Jacquard』というプロジェクトで、布をインターフェイスにする技術を開発したのだ。

もう、スマートフォンも家電も、布から操作できる時代がやってきた。

タッチスクリーンのように使える布が登場

『Project Jacquard』は、布の中に、タッチスクリーンと同様の働きをするセンサーを埋め込む技術だ。

導電性の糸

しかも、特殊な糸を織り上げるだけであるため、安価に大量生産できるのだという。


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布には、いかにも操作できそうなグリッド上が見えるものから、全く普通の布にしか見えないものまで作れる。

様々な素材へ

この布で作られた服を着ていれば、例えばジャケットの袖をなぞるだけで、スマートフォンの着信音をオフにしたり、音楽の切り替えもできるようになる。あるいはテーブルクロス上でタップするだけでテレビを付けたり、照明を暗くすることもできるようになるだろう。

布は、綿、ポリエステル、絹などが利用できるという。しかもセンサーは、指の動きだけでなく、圧力も感じ取ることができる。

圧力も感知する布

そうなると、シャツやパンツだけでなく、ネクタイや帽子などもウェアラブルになってきそうだ。

また、単に操作パネルとしてだけでなく、服に加速度センサーやジャイロセンサー、心拍センサーなどを追加すれば、トラッキングも可能になるだろう。

新たな素材を手に入れることで、ファッションデザイナーの想像力が刺激されるに違いない。

エレクトロニクスを埋め込む

応用範囲はかなり広がりそうだ

『Project Jacquard』では、早速ジーンズメーカーのリーバイスで知られるLevi Straussが最初のパートナーとして名乗りをあげた。

どんなジーンズを仕掛けてくるか期待されるところだが、まだ製品予定は発表されていない。ジーンズ以外にも、今後参加する企業や業界によって、様々な製品が登場するだろう。

例えばぬいぐるみにも、撫で方で様々な反応をしするものが登場するかもしれないし、家電を操作できるソファーがでてくるかもしれない。

ファッションデザイナーが開発者でもある時代がやってきた。

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