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ドローンと軍事技術はその出自から密接な関係がある。しかし軍事とホビーはどうだろうか。ジャイロを搭載した小型ヘリコプター、マルチコプターがホビーとして安価に普及、いまや空撮は誰でも可能となった。
すると逆にホビーから軍事利用に転換される技術がでてきてもおかしくはない。今回紹介する小型スパイドローンは手に収まるサイズながら、危険な偵察任務をこなすために開発された。
外観はホビー機と同等
『PD-100 Black Hornet』 と名付けられた小型スパイドローンはノルウェーのProx Dynamics社が開発した二重反転プロペラ、テールローターを備える小型ヘリコプター。
![nanouav](http://nge.jp/wp-content/uploads/2015/06/nanouav-690x388.png)
各種GPS、ジャイロセンサーを装備、小型カメラはFPV機能を持ち遠隔で画面を見ながら操作可能だ。滞空時間は25分とその小型さからは想像もつかないほど長い。
また墜落などによる機体ロストを想定し、コントローラには予備機体を含む2機を収納可能となっている。操作は1スティックで前進・後退・左右回頭、上昇・下降が可能、誰でも片手で操作できる。ターゲットを発見した場合、GPS情報から場所を特定し、その後の作戦行動に役立てる。
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ドローンというよりセンサー
戦場での偵察任務は危険を伴うが、この小型スパイドローンであれば人命を危険にさらすことなく偵察任務を遂行可能だ。実際にUS, UKの特殊部隊が採用、アフガニスタンで使用している。
小型でコンパクトなためにホビー機同様安いと思われがちだが、システムの値段は4万ドルと高価だ。しかしこれまで人命を危険にさらす偵察任務を代替できるのであれば安い“センサー”といえる。
軍事以外でも橋脚の点検などドローンの活用は進んでいる。軍事とホビー、一見無関係に思えそうな両者は両輪のように合わさっており、ますます応用が進みそうだ。