仕事をしていく上で避けることができないのが、ストレスです。ある調査によれば、職場においてストレスを感じる問題の第一位は、「同僚との関係」という結果が出ています。「仕事内容」や「仕事量」などは案外ストレスと感じる人は少なく、年代別に見ても20代だけが「上司との関係」が一位で、それ以外の全ての世代では「同僚との関係」が一位となっています。いずれにせよ、職場でのストレスの大きな要因というのは、人間関係であるといえるでしょう。
では、仕事を進めていく上で避けることのできない同僚や上司とは、どのように付き合っていけばよいでしょうか。心理学の世界では、「他人と過去は変えられない、未来と自身は変えられる」という言葉があります。つまり、人間関係においても、相手をどうにか変えようとするのではなく、自身のコミュニケーションスタイルを変えていくことが大切なポイントといえます。
では、どのようにコミュニケーションスタイルを変えていけばいいのか。私はコミュニケーションスタイルとして、「Youメッセージ」から「Iメッセージ」への意識付けをオススメします。
具体的には、
Youメッセージの場合「だから、あなたはダメなのよ」
Iメッセージの場合「私はあなたの行動に悲しくなるの」
Youメッセージの場合「(あなたは)こんな時間まで何をしていたんだ」
Iメッセージの場合「連絡もないし、(私は)ずっと心配だったよ」
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となります。「Iメッセージ」の方が、相手にも受け入れられやすいと感じられるのではないでしょうか。「Youメッセージ」には、「あなたはこうあるべきだ」という断定的な響きと、相手を責めるニュアンスが感じられます。
もう少し、例をあげてみましょう。
Youメッセージ「ひどいことを言うのね」(ニュアンス:あなたはひどい人/許せない)
Iメッセージ 「そう言われて、私はショックです」
となります。
「Iメッセージ」を使うことにより、同僚との関係や上司との関係もよりうまくいくのではないでしょうか。さらに、自身が伝えたいこともきちんと伝わります。他人を変えることはとても大変ですが、自分の伝え方を変えることは、すぐにでもできます。一度コミュニケーション方法を変え、職場の人間関係がどのように変わるか試してみてください。案外、働きやすい職場に感じられるようになるかもしれません。
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