エンジン搭載のハイブリッドドローン「Yeair」

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2015年06月13日 08:30  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

近年一般化してきたクワッドコプター、ドローン。強力なブラシレスモーターと大容量リチウム系バッテリー搭載、4ローターで安定した飛行ができるのが特徴だが、唯一の課題はその飛行時間とペイロードだ。飛行時間を延ばす、ペイロードを大きくするとどうしてもモーターやバッテリーサイズが大きくなり、期待したほど滞空時間は伸びない。『Yeair』は意外なほどシンプルな方法でこれを解決した。

4つの強力なエンジンを搭載

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『Yeair』の特長はモーターの代わりにエンジンを搭載した点だ。ラジコンヘリの歴史を振り返ればごく自然で、もともとエンジン搭載だったものが近年電動になり、その後4つのローター(クワッドコプター)に進化したが、そのルーツに立ち返ったとも言える。搭載されるのは1.6kWを発揮する10cc 2ストエンジンを4つ、合計 6.4kW(8.6HP)で、原付自転車よりもパワフル。

その結果ペイロードは5kgと重量物を抱えることができる上、滞空時間も60分とクワッドコプターとしては異例なほど長時間化された。最高速度は100km/hに達し、航続距離も最大55kmとなっている。

エンジンはスターターを装備、始動が可能だ。始動用 1,250mAhのリチウムポリマーバッテリーは自動で充電されるので、初回以降は充電不要だ。

高い安全性

クワッドコプターは1つのローターが停止するとその特性上不安定となり、墜落の危機にさらされる。エンジントラブルがあってもローターが停止しないよう、シャフトで2つのローター同士がつながっており、フェイルオーバーする仕組みとなっている。これはオスプレイでも同様の仕組みが取られている。

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高速で回転するローターは危険なので全体をカバーするダクテッドファンの構造をとっており、フレッシュエアを必要とするエンジンの浮遊物の吸い込みへの対策としても有効だ。

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その他、自動で飛行するオートフライト機能や、浮上後格納するランディングギア、WiFi対応など、クワッドコプターに必要な機能は一通り備わっている。

このプロジェクトは『Kickstarter』で支援者を募集、2016年5月には試作機をデリバリーする予定だ。

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