(C)CHARAPEDIA『じょしらく』は、『さよなら絶望先生』の久米田康治原作のアニメ。若い女性落語家たちが主人公とはいいながら、内容は寄席の楽屋での女子トークや都内の名所探訪ばかり・・・。その女子トークでは久米田節炸裂のきわどいネタが繰り広げられ、時には久米田作品によく出る不可思議キャラの乱入などもあります。そして、今回ご紹介する「波浪浮亭木胡桃(はろうきていきぐるみ)」は、楽屋に集まる女性噺家たちの中では最年少の女の子です。
【女子に話題のラブストーリー集】冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■裏表がある子
木胡桃は、メインの5人の中では唯一の未成年です。幼くかわいらしい外見から「きぐちゃん」と呼ばれ、みんなに可愛がられています。ただ、本人はそうした周囲の目に合わせ、キャラを演じている部分もあるようです。宝くじに当たれば「大好きなヨーグレットでおうちを立てるの」や、子作りの話では「好きな男の人とちゅーするとコウノトリさんが運んできてくれるの」など、周囲に期待されている内容に合わせた発言をする事があり、内心「期待に応えるのも疲れるわ」と悪態をつきます。
実際には、「防波亭手寅」が強運だと知れば、いち早くついていくと宣言したり、「空琉美遊亭丸京」が強制卒業された後に新人として戻ってきた時には、先輩風を吹かせ「きぐさん」と呼ばせていびったりなど、相手や立場に応じた手のひら返しをする事も。
■見た目通りのピュアな部分も?
多少、見た目に合わせたキャラを演じているきぐですが、とはいえ別に腹黒キャラというわけでもありません。
月見回で「蕪羅亭魔梨威」が猟奇的なダークなウサギの絵を持ちだしたときには、「こんなのうさちゃんじゃない」とかわいいウサギのぬいぐるみを出し「うさちゃんはこのこみたくかわいいの!」と言い、特に“期待に合わせて疲れる”といった心の声もありませんでした。ゆりかもめでレインボーブリッジを渡るときに「虹の橋を私達はわたろうとしてるんだね」と言ったり、「他人の見方を認める努力をすればきっと世界平和が実現するよ」と主張したりと、意外と見た目通りのピュアな部分も持っているようです。
■プロ根性
きぐは、落語家としてのプロ意識や寄席への愛情を持っています。祝日に子供客が少ないと危機感を持ち、「世間の人気スポットのように子供を惹きつけるサービスを提供しないといけない」と言い出したこともありました。また、自分たちのようなしゃべりを生業とする者は、虫歯が一本もあってはいけないと、常に虫歯予防にも努めています。仮に虫歯ができた時にはすぐに歯医者に行くなど、輝くほどに歯が綺麗。なかなかのプロ根性といえるでしょう。
■ぼっち疑惑
このように、年上のお姉さん達の中でも楽しく過ごしているきぐですが、魔梨威が“夏休みが終わって学校にいかなくなる”というネタを持ちだした時や、本当に友達がいるのか?と指摘されたときなどは、表情が激しく曇ってしまったり・・・、クリスマスに光る魔梨威の鼻に惹かれてたくさん人が集まった時は「こんなにたくさん人がいるクリスマスパーティーは初めて」と喜んだりもしていたので、もしかしたら何か暗い過去を持っていたりするのかもしれません。
なんだかかんだ言ってかわいらしい妹キャラ「波浪浮亭木胡桃」。疲れると言いながら周囲の期待に応えてしまうのも、気遣いができればこそではないかと思います。仕事にも真摯に取り組んでいますので、優しいお姉さんたちに囲まれながら、いつか真打ちになってほしいものですね。
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★記者:玄Kuro(キャラペディア公式ライター)