【アニメキャラの魅力】心の奥に閉ざされた過去とは?記憶を無くした青年「コウタ」の魅力とは?『エルフェンリート』

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2015年06月26日 11:50  キャラペディア

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『エルフェンリート』は、ひとつ先のシーンでさえ、読み手の予想を上回っていく展開。細部まで計算しつくされたストーリーに定評のある、「ノノノノ」や「極々のブリュンヒルデ」でおなじみ「岡本倫」先生の初連載作品です。思わず目を背けたくなるようなショッキングな描写で話題になり、地上波放映時には大量の残虐シーンを修正・カットされた上で放送されるという伝説を生み出しました。

 「コウタ」は本作の主人公。大学に通うために鎌倉のいとこ「ユカ」を訪ねてきたごく普通の青年です。下宿先としてかつて旅館だった「楓荘」に住むことに。新生活に胸を躍らせていた「コウタ」ですが、海岸に流れ着いた角の生えた裸の少女を保護したことにより状況は一変します。助けた少女「にゅう」は、人類を滅亡させる危険性を持っているミュータント「ディクロニウス」でした。そうとは知らないコウタは、彼女を捕獲しようとする刺客との戦いに巻き込まれてしまいます。


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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■モテる!?

 「コウタ」はごく普通のどこにでもいそうな青年で、一見特にモテる要素があるわけではないのですが、とにかく異性との縁がたくさんあります。下宿するために鎌倉へ来た途端、海岸で「にゅう」に遭遇し保護したり、それに嫉妬した「ユカ」が一緒に住むと言い出したり、事情があって帰る家も無く、生活に困っていた少女「マユ」を保護し、その後正式に戸籍を楓荘に移して一緒に住むことになったり・・・。「マユ」が知り合って仲良くなったディクロニウスの少女「ナナ」も家族として加わります。結局、楓荘には女の子が4人も同居することになりました。

■他人を思いやる優しさ

 記憶障害であるため仕方ないのですが、子供の頃にユカと最後に遊んだ日の事を覚えていない事を謝りました。ユカ自身も自分勝手な事をしてしまったと思っており、コウタに落ち度はありません。しかし、コウタは自分のせいでユカを傷つけてしまった事に心を痛めます。事情を話したくないマユに対して、深く問い詰めずに彼女の気持ちを尊重し、しばらく楓荘に置いてやったり、急に現れて反抗的な態度ばかり取っていたナナを、なんだかんだ言いつつも家族として受け入れたりと、他人への思いやりの深さを感じます。

■とある少女との思い出

 子供の頃に、不幸な境遇にいたある少女と知り合います。彼女がコンプレックスを感じている部分を「かっこいい」と言ってあげたり、しかし、それがコンプレックスなら隠せばいいと助言もしてあげました。外出を親に止められているにも関わらず、彼女とまた会うという約束を守るために家の2階からこっそり抜け出したり、辛そうな彼女を元気付けるために川で一緒に遊んだり、動物園に誘ったりもしています。辛い人生を歩んできた彼女にとってコウタと過ごしたひと時は心の支えでした。

 『エルフェンリート』は、色々な縁が巡り巡って哀しい物語へと発展していきます。アニメでは物語が一区切りする所で終わっていますので(ラストシーンは視聴者に結末をゆだねると言うパターン)、本作が気になる方には、ぜひ原作コミックもオススメします。アニメとはまた違った良さや「原作ではこうなっていたのか!」という新たな発見があると思います。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:真夏日(キャラペディア公式ライター)

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