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キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】【冴え女シリーズ(2)】[- 全てを手に入れる俺様怪盗! -]
■作品概要
祖父が経営する美術館で働く穂香。閉館後に収蔵庫へ美術品を取りに行ったところ、そこで世間を騒がせている怪盗ノーヴェ(新城玲央)と鉢合わせをしてしまう。おまけに収蔵庫のセキュリティが作動してロックがかかり、収蔵庫はふたりきりの密室状態に・・・。
●4話(前半)「それマジで言ってんの?」
新城「いいんだぜ?期待に応えてやっても……」
穂香「……!」
新城「幸いなことにここは密室で、誰かが突入してくる気配もない。悪くないシチュエーション、だろ?」
穂香「や、やめてください……!」
新城「へへっ――――なんてね。お前ってホント、イジメがいがあるよな。面白ぇヤツ」
穂香「……」
新城「安心しろよ。多分それ、ストックホルム症候群の初期症状だからさ」
穂香「ストックホルム症候群?」
新城「そ。人質が犯人に対して同情や好意を抱くっていう、アレ。だからお前が今感じてるのは、恋愛感情なんかじゃない。それは過去の例から心理学的にも証明されてる」
新城「あぁ、それからつり橋効果もあるかな。ヒトの脳はスリルの心拍上昇と恋愛のドキドキを区別できない」
穂香「……!わ、私あなたのこと、別に好きだなんて……」
新城「それでいい。俺は目的のモノが手に入ったら、きれいさっぱりお前の人生から退場する。二度と会わない。そんなヤツのこと好きになったって、しょうがないもんな?石が見つかるまでの数時間……いや数十分、かな。それが、俺とお前の全人生においての接触時間」
穂香「あの……非常に言いにくいことなんですけど」
新城「……なに?」
穂香「あの扉の開け方……私、知りません」
新城「へ?」
穂香「カギの閉め方と、外からの開け方は知ってるんですけど……」
新城「お前、それマジで言ってんの?」
穂香「先月からここに勤め始めて、まだ一ヶ月ちょっとなんです。こんな風にここに閉じ込められるなんて予想もしてなくて……だから、内側からどうやって開けるのかは……」
新城「知らないってか……?ウソだろぉ?」
穂香「ごめんなさい!私、さっき気付いたんですけど、携帯も本館のロッカーに置いてきてしまって。誰かを呼ぶことも……あ!でも、大丈夫です。朝になったら、職員の誰かが開けにくるはずですから」
新城「つまり、ここで夜明かししろってことか……」
穂香「ずいぶん、のびちゃいましたね……接触時間」
新城「……はは。そーゆーことだな。……って、お前なに喜んでんの?」
穂香「よ、喜んでません!」
新城「しゃーねぇ、探すか……“暁の女神”」
穂香「はい……」
穂香「貴重なものもあるんですから、気をつけて扱ってくださいね」
新城「わーかってるよ。むしろお前より俺の方が、キャリアは長いんだからな」
穂香「盗品でも大事に扱うんですか?」
新城「当たり前だろ?キズでもつけて価値が下がったら盗んだ意味ねぇし」
穂香「確かに……」
新城「……なんだこれ。『マヒマヒ族の仮面』?お前のじいさん、マニアックすぎねぇ?」
穂香「これでも現役時代は、凄腕の古物バイヤーだったんですよ……」
新城「だろーな。こんな美術館建てちまうぐらいだし」
穂香「これぐらいの美術館、どこにでも……」
新城「確かにある。けど普通、個人経営ではないぜ?大抵はどっか、法人の持ち物だろ」
穂香「……」
新城「だから言ってんだよ。お前は恵まれてる。身内のコネで、こんな立派な美術館に勤められるんだからな」
穂香「そうですね……」
新城「まぁ、それがお前にとって良かったのかは、わかんねぇけどさ」
穂香「……学芸員の資格を取るときに、市の美術館へ実習に行ったんです」
新城「?」
【冴え女シリーズ(2)】[- 全てを手に入れる俺様怪盗! -]4話(後半)へ続く
●出演キャラクター
新城玲央(しんじょうれお)27歳:怪盗
三井穂香(みついほのか)22歳:新人学芸員
●声優および制作クリエイター
シナリオ:藍沢涼
イラスト:和音ハカ
男性声優:柊唯也
女性声優:澤江まゆき
●アプリ概要
様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。