【冴え女シリーズ（２）】[全てを手に入れる俺様怪盗！]６話（前半）「なんで穂香が泣くんだよ」

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【冴え女シリーズ（２）】[- 全てを手に入れる俺様怪盗！ -]

■作品概要
祖父が経営する美術館で働く穂香。閉館後に収蔵庫へ美術品を取りに行ったところ、そこで世間を騒がせている怪盗ノーヴェ（新城玲央）と鉢合わせをしてしまう。おまけに収蔵庫のセキュリティが作動してロックがかかり、収蔵庫はふたりきりの密室状態に・・・。


●６話（前半）「なんで穂香が泣くんだよ」


新城「お前ももっとさ、必死になって生きてみれば？そしたら、自分以外の奴がなに言ってきたって、恐くなくなるぜ？」

穂香「本当に……？」

穂香「あの、ノーヴェさんは、どうして怪盗に……？」

新城「玲央」

穂香「え？」

新城「俺の名前。いーから、玲央って呼べよ。それと俺、イタリア人のクオーターだからさぁ、さん付けとか超違和感あんだよね。あと、敬語もやめよーぜ」

穂香「はぁ……」

新城「俺も……穂香って呼ぶし、」

穂香「じゃ……レオさんは、どうして怪盗に、」

新城「おい、まだ分かってねぇの？だから、親愛を込めて呼び捨てしてみろって」

穂香「は、はい！……レオ、」

新城「……よし」

穂香「レオは、なんで怪盗になったの？世襲って言ってたけど……」

新城「俺ん家は、９代続いてる怪盗の家系。初代から３代目までは、義賊みたいなモンだったらしいけどな。義賊って知ってるか？金持ちから金品を盗んで、貧乏な奴らに分けるんだ。盗みは悪いことだけどさ、なんつーか、一概に悪者って言えねー感じの盗賊だよな。多分、俺のずーっと前のじいさんも、自分なりの正義があったんだと思う」

穂香「正義、」

新城「はは。オトコってバカだよな。みんな正義の味方になりてぇんだよ。で、初代の息子も、そのまた息子も、正義の味方を続けたってワケ。怪盗は貧しい民衆の味方。身分制度や格差が大きかったっていう時代背景もあって、義賊は他にもたくさんいた。中でもハデに活躍してたのがウチの先祖だった。そこまでは良かったんだけど……」

穂香「何があったの……？」

新城「３代目が結婚した相手は、没落寸前だった貴族の娘だ。その家には、ずっと伝わっている家宝があったんだ」

穂香「それが……ブラッディ・ストーン……」

新城「ああ。娘が結婚するに当たって、母親はその大切な石を娘に持たせた。いずれにせよ、後継もいないその家はなくなる運命だったんだけど、なんとしてもその石だけは守りたいんだ、って」

穂香「何か、理由があったのかな……」


【冴え女シリーズ（２）】[- 全てを手に入れる俺様怪盗！ -]６話（後半）へ続く


●出演キャラクター

新城玲央（しんじょうれお）27歳：怪盗
三井穂香（みついほのか）22歳：新人学芸員

●声優および制作クリエイター

シナリオ：藍沢涼
イラスト：和音ハカ
男性声優：柊唯也
女性声優：澤江まゆき

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン＆イケボ男性との１時間のオリジナルラブストーリー（ボイス＆アニメーションドラマ）を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。