夫の食事で心配な「塩分過多」
これからの季節、夏バテ対策に日々の食事が大切。世の中の既婚女性は、家族の食事でどんなことに気をつけているのでしょうか。株式会社京樽が実施したアンケートでは、最も多かったのは「栄養バランス」(56.4%)。ただし、年代別に見ると差があります。
例えば20代は「お金をかけすぎない」が67.2%でしたが、50代になると「塩分を摂りすぎない」が55.2%と半数を超えました。夫の食べ物の嗜好で心配なことでも、「塩辛いものが好き」との回答が3割を超える結果に。塩分過多の食事は高血圧症などの生活習慣病につながることから、高齢になるほど塩分を気にする傾向があるようです。
既婚女性が家族の塩分過多を気にしていることは、減塩料理に対する関心度の高さからもわかります。調査では、4人に3人が「関心がある」と回答。美味しい減塩料理を作るテクニックでは、だしのうまみやネギ、ニンニク、スパイスなどを活用しているようです。
減塩料理は夫への愛情表現、話題の「乳和食」が人気
減塩料理では、最近話題の「乳和食」に対する関心も高く、マヨネーズの代わりに牛乳と酢で味付けした「ミルクポテトサラダ」や、卵の代わりに牛乳で衣を作る「ミルクとんかつ」、即席ラーメンに牛乳を加える「ミルクラーメン」を「食べてみたい」と答える人が多く見られました。
また、醤油のかけ過ぎを防ぐ「スプレータイプの醤油さし」や、味噌汁など汁物の塩分を手軽に測れる「塩分測定器」、食べた料理の情報を入力すると塩分量を計算してくれる「塩分管理アプリ」といった減塩ツールへの関心も高く、これらの認知度も徐々に高まっているようです。
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今回の調査では、6割近い女性が「減塩料理は夫への愛情表現」と考えており、お互いに減塩を気遣っている夫婦の9割以上が「家庭生活は円満だと思う」と回答しています。食事に対する気遣いは、健康のみならず円満な夫婦関係もはぐくむといえそうです。(林 渉和子)
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