子どもの夏の皮膚トラブル その原因・治療・予防法は?

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2015年07月15日 12:00  QLife(キューライフ)

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 皮膚のトラブルが多くなる夏。特にかゆみを伴う皮膚トラブルは、より広範囲に広がったり、かゆみによる睡眠不足となって、さらなる病気を引き起こす可能性もあります。夏に気を付けたい子どもの皮膚トラブルを解説します。

とびひ

 とびひは「水疱性膿痂疹」もしくは「痂皮性膿痂疹」と呼ばれる病気で、前者は黄色ブドウ球菌が原因で初夏から初秋にかけて、後者は連鎖球菌が原因で季節に関係なく発症します。小さな水ぶくれができて、やがて“びらん”や炎症を起こします。水疱性膿痂疹は、かきむしったりすることで、体の離れた場所にも伝染します。治療は抗菌薬の内服や、抗菌薬を含む塗り薬が使われます。

 ほかの人に感染する危険性があるため完全に治癒するまで、プールなどに行くのは止めましょう。また、兄弟がいる場合は、感染を予防するために、発病していない子どもを先に入浴させ、別々のタオルを使いましょう。

みずいぼ

 みずいぼは「伝染性軟属腫」と呼ばれ、小児期にみられる皮膚の柔らかいいぼのことを指します。伝染性軟属腫ウイルスの感染が原因で、自覚症状はないことがほとんどですが、炎症などによりかゆみを伴うこともあります。半年ほどで自然に無くなるケースが多いですが、感染予防の意味合いからも、みずいぼを摘除する処置を行う場合もあります。

あせも

 あせもは「汗疹」とも呼ばれる病気で、汗を多量にかいたあとに現れます。多量に汗をかくことで汗の出る管が詰まってしまうことが原因です。自然に治るケースがほとんどですが、かゆみや赤み、はれがある時は、細菌に感染している可能性があるので、病院を受診しましょう。また、広範囲にあせもがみられると、体温調節機能が低下する恐れがあり、熱中症にも注意が必要です。

ハチ刺され

 夏から秋にかけて、スズメバチやアシナガバチの行動が活発になります。ハチに刺された時の症状には個人差があります。多くの場合は、刺された瞬間に痛みを感じ、刺された場所が赤くなります。はれてかゆみや痛みを伴う場合があります。まれに、刺された直後から全身のかゆみや息苦しさ、腹痛、気分不良などの全身症状を生じたり血圧が低下してショック状態になり、死に至る例もあり、注意が必要です。

 ハチに刺された時は、まず安静にして刺された部位を冷やして様子をみましょう。はれ、痛みやかゆみが強い場合や病院を受診しましょう。さらに、ハチに刺されて激しい症状が出た場合、刺されて1時間以内に全身のかゆみ、気分不良、息苦しさなどの症状が出た場合はすぐに救急車を呼んでください。

(QLife編集部)

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