「特に対策はしてない」女性が4割
月経が始まる前に、精神的、身体的な変化を感じる女性は多いでしょう。中には、頭痛や腰痛、肌荒れをはじめ、精神的にイライラしたり怒りっぽくなったりと、不快な症状に悩んでいる女性も。これらは月経前症候群(PMS)と呼ばれています。
ゼリア新薬工業株式会社が20代から40代の女性1,200人を対象に実施した調査では、85.9%が月経前に何らかの症状を自覚していると回答。「イライラ」が最も多く51.3%、次いで、「怒りっぽくなる」が38.5%、「乳房のはり・痛み」が35.4%と続きました。
ところが、症状がある人で、それらがPMSだと認識している人は53.4%。約半数が自覚しておらず、「特に対策はしてない」という女性も4割を超えていました。
月経前のケンカが原因で破局したカップルも!
今回の調査からは、PMSが人間関係にマイナスの影響をもたらしていることも明らかになりました。身近な人に八つ当たりをしたことがあるという回答は55%。パートナーとのケンカの頻度が増えるという回答も約60%で、月経前のケンカが原因で破局したという人も4.4%いました。
家庭での行動でも変化が見られ、家事に対して「やる気がなくなる」(42.4%)、「雑になる」(33.3%)という回答も。子どもがいる人では47.5%が子どもに対して「怒りっぽくなる」と答えており、月経前は感情のコントロールが難しくなってしまうようです。
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日常生活や人間関係にまで大きな影響を及ぼし、世の中の多くの女性を悩ますPMS。安静にするなどの対処を行っても改善が認められない場合は、婦人科の受診を考えてみてはいかがでしょうか。その際には、月経の時期と症状が現れた時期をメモして受診すると診察の役に立つでしょう。(林 渉和子)
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