夫が前妻の子に支払っている養育費を減額したいです

夫が、前妻との間にもうけた4人の子供の養育費に11万円も払っています。夫の月収は30万円ほどで、私達には0歳の子供がいるのですが、私はまだ働くこともできず生活が苦しいです。夫の前妻は、実家暮らしでアルバイトもしており、余裕のある暮らしをしているように見えます。夫の支払う養育費を減額してもらうことはできないのでしょうか？

A. 「事情変更」が認められれば減額の可能性がある

養育費の金額は、養育費を支払う側と受取る側の収入や、子供の数・年齢など諸事情を考慮して決められます。

一度決めた養育費でも、「事情変更」が生じた場合には、養育費の減額を請求することができます。

私の事務所にも、こうしたご相談は多く寄せられますが、お互いに生活がかかっていますから、当事者間ですんなりと話し合いで決着する例は少ないですね。通常は家庭裁判所に調停を申立てることになるでしょう。

みさきさんのご主人の場合、みさきさんと再婚したことで、ご主人が扶養する家族が増えています。その一方で元妻の収入が増えていますね。これは裁判所によって「事情変更」があったとして、養育費の減額ができる可能性があります。

【取材協力弁護士】
堀井 亜生（ほりい・あおい）弁護士
第一東京弁護士会所属　「ホンマでっかＴＶ！？」の法律評論家としてレギュラー出演。その他にも「とくダネ！」「ノンストップ！」などメディアに多数出演。著書に「フラクタル法律事務所の離婚カウンセリング〜答えが出るノート〜」がある。

事務所名：弁護士法人フラクタル法律事務所
事務所URL：http://www.fractal-law.com/