高齢者こそ気をつけたい水分補給、でも実際は・・・
暑い夏、熱中症予防に水分の摂取が不可欠ですが、高齢になると水分摂取量が減少する傾向にあります。また、加齢により腸の機能が低下することで高齢者の多くが便秘に悩んでいることも知られています。熱中症予防、便秘解消、この2つに大切なのはじつは水分補給です。
一般的に便秘対策の1つとして、水分を積極的に補給することが推奨されています。ところが、高齢者は一定量の「水を飲む習慣づくり」が難しいということも指摘されています。その結果、この時期には熱中症のリスクが高まり、さらに、便秘にもなりやすいといわれています。
それでは、高齢者でも無理なく適量の水分を摂り続けるには、どうしたらよいのでしょう。カルピス株式会社は、同社が保有する乳酸菌と酵母から作る飲料が高齢者の水分補給にどう役立つか、調査を行いました。
水よりも飲みやすい乳酸菌飲料、排便回数の増加と残便感に軽減にも
その結果、高齢者にとって、「希釈タイプ」の乳酸菌飲料を朝晩コップ1杯(約150ml)飲むことは、水を飲むことよりも続けやすいということがわかりました。無理なく続けられる、高齢者の適切な水分補給に有効な飲み物といえそうです。
また、乳酸菌飲料を飲み続けることで、排便回数の増加と、残便感が軽減することが確認されました。便秘はさまざまな不快感を引き起こしますが、残便感もその1つ。乳酸菌飲料を飲み続けたことで、糞便中の水分量が増加したことが、この結果に関連している可能性があるといいます。
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今回の結果から、希釈タイプの乳酸菌飲料は水に比べて高齢者の継続的な水分摂取を促し、排便回数の増加と、便秘による不快感を軽減することがわかりました。この夏、熱中症予防と便秘の解消のために、「乳酸菌飲料の摂取」という選択もアリかもしれません。(下玉利尚明)
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