『とんかつDJアゲ太郎』アニメ化で「ジャンプ」も波に乗れるか? 「ガンガンONLINE」が開拓した"ウェブマンガ×アニメ"

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2015年08月03日 20:10  おたぽる

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おたぽる

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

――発行部数約242万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!



「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年36号の表紙と巻頭カラーは、『ブラッククローバー』。『ブラッククローバー』は2号連続カラーの第一弾で、次号はセンターカラーでの掲載となる。同作は、今年の22・23合併号、24号でも2号連続センターカラーを獲得。今月4日の単行本2巻発売を前に盤石の人気で、このまま"看板マンガ"にまで成長できるか、期待がかかっている。



 今号の掲載順は『ブラッククローバー』以下、『ONE PIECE』『暗殺教室』『火ノ丸相撲』『食戟のソーマ』、開催中の金未来杯読み切り『GALAXY GANGS』......と並ぶ。また、今号では、"「BORUTO-NARUTO THE MOVIE-」8月7日(金)公開直前記念!!"と銘打ったスペシャルコラボマンガ『BORUTO-ROAD TO "B"-』を掲載。原作者の岸本斉史と、『NARUTO-ナルト-』スピンオフのギャグマンガ『うちはサスケの写輪眼伝』の平健史を起用し、映画を大々的にPRしている。2014年に連載を終了しながらも、外伝の短期連載含め、いまだ「ジャンプ」を席巻する『NARUTO-ナルト-』。そろそろ世代交代も望まれるところだが......。



 今号の注目は、本誌でも発表された、「ジャンプ」電子版の「少年ジャンプ+」連載作『とんかつDJアゲ太郎』のアニメ化決定の報。『とんかつDJアゲ太郎』は、"とんかつ=DJ"という斬新なコンセプトが連載開始当初から話題となり、ファッション誌「MEN'S NON-NO」での番外編連載やDJ世界チャンピオンシップ「Red Bull Thre3 Style」とのコラボなど、マンガファンだけでなく、サブカル層からも熱視線を集める人気作だ。2014年9月の「ジャンプ+」創刊時より連載されている同作が、「ジャンプ+」マンガ初のアニメ化作品となる。



「ジャンプ」系ウェブマンガのアニメ化というと、「となりのヤングジャンプ」連載の人気作『ワンパンマン』も、今年10月よりアニメ放送が開始される。"ウェブマンガのアニメ化"では、これまで「ガンガンONLINE」(スクウェア・エニックス)が成功を収めてきた。「ガンガンONLINE」は、出版社によるウェブマンガサイトの先駆者的存在で、『男子高校生の日常』『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』『月刊少女野崎くん』『ばらかもん』(いずれもスクウェア・エニックス)など、数々のテレビアニメ化作品を生み出し、作品だけでなく「ガンガンONLINE」自体の評価を高めていったのだ。



 こうした動きを追随するように、今年3月、NHN PlayArtが運営するウェブコミックサービス「comico」が5作品の一挙アニメ化を発表。こちらも大規模なメディアミックスを仕掛ける。今回、「ジャンプ+」初のアニメ化となる『とんかつDJアゲ太郎』は、『ワンパンマン』と共に「ジャンプ」系、ひいては集英社の"ウェブマンガ×アニメ"路線を開拓できるか? そんなところにも注目してみたい。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)


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  • デビリーマンが少しだけ順位が上がった代わりに、レディジャスティスが打ち切り射程距離に入りましたな。
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