よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)に7月22日、シンガポール動物園より2頭のウンピョウが来園した。
○国外から新たな血統を導入し、ウンピョウの血統の多様性を維持
ウンピョウは、インドネシア低地の熱帯雨林から、標高2,000m〜3,000mのネパール山脈のすそ野の落葉樹林帯までの、アジア地域一帯に生息する生き物。体の模様は雲のような斑点があり、これが名前の由来になっている。生息地である森林の減少、毛皮などを目的とした密猟により生息数が激減し、実質的総個体数(成熟個体)は、1万頭未満と考えられるという。
今回来園した個体は、シンガポール動物園生まれのオスの「スパイダー(spider)」とメスの「ボ(bo)」の2頭。ともに2012年4月14日生まれで、3歳となる。
現在、日本国内では3園で計9頭のウンピョウを飼育しているが、個体の高齢化が進み新規個体の導入が急務となっている。同園は、(公社)日本動物園水族館協会の定める本種の種別計画管理者を担っており、今回、シンガポール動物園からウンピョウを導入することは、遺伝的多様性を長期的に保持していくために非常に重要な取組みとなるという。
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同園では開園当初より飼育を行い、これまで6回の繁殖に成功している。今後も世界の動物園と協力し、ウンピョウの種の保存に貢献していくとしている。
(エボル)
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