8割以上の子どもが嫌いな剤型は、やはりあのタイプ
子どもの頃、薬を飲むのが嫌でいやで、ぐずって親を困らせてしまったことはありませんか。日本調剤株式会社が乳幼児を持つ親を対象に実施した調査では、約6割の親が、子どもが飲み薬を嫌がったり飲まなかったりした経験があるとしています。
子どもたちが嫌がった薬の第1位は、やはり「散剤」。いわゆる粉薬で84.2%にも達しました。次に多いのは、子どもが飲みやすいようにと工夫されているはずの「シロップ」で38.3%。どの年代でも、粉薬とシロップを嫌がる子どもが多いようです。
そんな嫌がる子どもたちに、薬を飲ませる方法で最も多かったは意外にも「そのまま飲ませる」で57.7%。0〜5歳のどの年代の子どもでも、そのまま飲ませている親が多いようです。 次に多いのは「ジュースなど飲み物に混ぜる」の27.8%でした。
調査報告書によると、薬によってはオレンジジュースやバニラアイスなどに混ぜると苦味が強く出たり、薬の効きが悪くなったりすることもあるとのこと。いつも飲ませている方法で問題がないか、お薬を受け取る際に必ず薬剤師に相談するようアドバイスしています。
子どもに薬を飲ませるときの「不安・疑問」トップ3は?
一方、子どもに薬を飲ませるときに感じている不安・疑問のトップ3は、「副作用がないか」「薬を飲ませてすぐに吐いてしまった場合、また同じ量を与えるべきか」「医療機関にいけない場合、市販の子ども用の薬を飲ませていれば大丈夫か」といったものでした。
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副作用が出たからといって、すべての場合でお薬の服用を中止しなければならないというわけではないそうです。お薬ごとにどのような副作用が起こる可能性があるのか、正しく理解して、上手につきあっていくことが大切です。
また、飲んだ薬をほとんど吐いてしまったときは、時間を空けて同じ量を飲ませてもかまわないとのこと。いずれにしても医療機関に状況を伝えて、相談するのが良いでしょう。(下玉利 尚明)
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