20〜50歳代女性の7割以上は肩こりに悩んでいる
オフィスではパソコン、プライベートではスマホと、デジタル機器の長時間の利用で肩こりに悩んでいる人は多いでしょう。とくに女性では、筋肉量が少ないこと、冷えで血行がよくないことなどが要因となり、肩こりに悩む人が男性よりも多いと考えられています。この傾向を裏付ける調査結果をファミリーイナダ株式会社が発表しました。
20歳以上の男女1,000人を対象に実施。その結果、肩こりの自覚のある人は、調査対象全体では58.9%にのぼりました。男女別では、男性が47.6%と半数未満だったのに対し、女性はなんと70.2%と3分の2以上もの人たちが肩こりに悩んでいることがわかりました。このように、幅広い年代の人が肩こりの自覚症状を感じているようです。
世代ごとに分析したところ、男女ともに20〜50歳代が「自覚症状あり」と回答する人が比較的多く、とりわけ女性では、20〜50歳代のじつに7〜8割が、肩こりの自覚症状を訴えていることがわかりました。
パソコン・スマホを使いすぎると、肩こり率は上昇する
それでは、パソコンやスマホと肩こりの関係性は、どのようなものなのでしょうか。スマホの利用時間と肩こりの相関を調べたところ、「肩こりあり」という人の71.2%が、毎日3時間以上もスマホを利用していました。この結果は男女ともに同じ傾向で、女性の肩こり率は84.6%にものぼりました。
また、パソコンもスマホも3時間以上使っている人に限定して、肩こりの自覚症状について調べたところ、これらの数値は、さらに上昇。全体の73.8%が「自覚症状あり」と回答し、女性では回答者全員が「肩こりあり」と、100%に達したのです。
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今回の調査結果について、早稲田大学スポーツ科学学術院の金岡恒治教授は、「座ってパソコンを操作しているときや、スマホを扱っているときには、肩甲骨周囲筋はいつも働き続けていることになります。そのため作業時間が長くなると、筋肉の疲労が蓄積されて肩が凝ってしまいます」とコメント。数時間作業をしたら肩甲骨の周囲の筋肉を動かすなどして、肩こり対策を行うよう呼びかけています。(下玉利 尚明)
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