8月15、16日のサマーソニック、そして18日、Zepp Tokyoにて行われた単独公演。最高にセクシーかつチャーミング、ブラックミュージック史の文脈上にありながら、独自の新しさを付随させたパフォーマンスによって、多くの観客を魅了。また約15年ぶりにD'Angelo and the Vanguardとして、新作『Black Messiah』をリリースしたアーティスト・ディアンジェロ。
たとえば、そのうちのひとつの章では、「プリンスの系譜」が取り上げられていますが、今回の公演でも、その最後に演奏された曲"Untitled (How Does It Feel)"に見受けられるプリンスの影響について、「"Do Me Bsby"での破綻を恐れない狂おしい裏声や裏声のシャウトは、滑らかであることに重きを置いた従来のソウルにおけるファルセット観を拡張するものであり、これは一部"Untitled (How Does It Feel)"のひな形となるなどディアンジェロの歌世界に大きく作用している」と述べられています。