『アルスラーン戦記』の「エラム」。「ナルサス」のお世話をするために仕えていましたが、「ナルサス」が「アルスラーン」と共にパルス解放に動き出した為、一緒に行動する事になります。年の近い「アルスラーン」とは、最初こそ身分の差から隔意ありげな態度も取りますが、共に苦労を重ねていくうちに、身分の差を超えて無二の親友となります。今回は、そんな「エラム」の魅力についてご紹介したいと思います。
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■ナルサスのお世話係
エラムは、元々ナルサスの領土にいた解放奴隷の子供でした。エラムの両親は解放してくれたナルサスに感謝し、遺言でエラムをナルサスの世話係に。エラムは家事全般をこなし、ナルサスの隠遁生活を助けます。ナルサスがアルスラーンに従う時、エラムを連れていくと決めたのも、「エラムがいないと食事を作れる人がいなくなる」という理由からでした。
■アルフリードだけには毒舌
エラムは誰にでも丁寧に話します。周りが自分より身分が上の人ばかりなので、自然とそうなったのでしょう。もともとエラムの性格が優しいのもあると思います。しかし、例外もいます。ヒルメスに追われ、散り散りになって逃げた時、エラムもナルサスと別れたのですが、再会した時、尊敬するナルサスの隣には年若い女性がいました。ナルサスがヒルメスから助けた「アルフリード」です。
エラムは、ナルサスが自分と大して歳も違わない女子を連れてきた事が面白くないのでしょう。そのため、ナルサスを巡ってアルフリードと壮絶な口げんかを繰り広げる事に・・・。普段は見せないナルサス譲りの毒舌も、この時ばかりは全開になります。ナルサスを巡ってアルフリードに嫉妬めいた感情を見せるエラム。普段のすました顔と違い、こんなエラムの姿もまた、人間味あふれる魅力的な姿ではないでしょうか。
■アルスラーンと無二の親友に
逃亡を続ける中、アルスラーンと同年代はエラムしかいません。そのため、アルスラーンはエラムと仲良くなりたかったのですが、エラムは頑なに心を開こうとしません・・・。王太子と解放奴隷の子では、あまりに身分が違いますし、穏やかに隠遁生活を送っていたナルサスを表舞台に立たせたアルスラーンには、複雑な思いがあったのでしょう。しかし、アルスラーンの複雑な境遇を知り、また、アルスラーンの優しさを感じたことから、二人の距離は次第に近くなっていきます。そして無二の親友となるのです。
今のところ、ナルサスのお手伝いとアルフリードとの漫才くらいしか出番のない「エラム」。しかし、成長するに連れて活躍する場面も多くなり、アルスラーンとの友情も深くなっていきます。『アルスラーン戦記』は、もちろんアルスラーンの成長の物語ですが、同時に仲間の成長の物語でもあります。今後の「エラム」の活躍と成長にも期待したいですね。
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★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)