『幸腹グラフィティ』の主人公「町子リョウ」。一人暮らしをするしっかり者の中学3年生です。家事全般が得意で、特に料理はプロ級の腕前を持っています。性格は、のんびりしており、運動が少々苦手なごく普通の女の子。しかし、美味しい料理を食べると自分の世界に入り込むやや天然な一面も。今回は、そんな「町子リョウ」の魅力についてご紹介させて頂きたいと思います。
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■プロ級の料理の腕前
リョウは、両親が海外に仕事で赴任しており、祖母と二人暮らしでした。その祖母は料理上手で、リョウはその祖母から様々な料理の作り方とレシピをもらい、いつしかプロ級の腕前を持つに至りました。しかし、実は祖母は元々料理が苦手で、リョウと暮らす事になった時、リョウを思い一生懸命料理の勉強をしてそのレシピを完成させたのでした。そんな祖母の料理を受け継ぐリョウも、週末に泊まりに来る、はとこのきりんを思い料理を作るのです。リョウは人の事を思って行動することが多く、そんなところこそ、リョウの一番の魅力なのだと思います。
■美術系の高校を目指す
リョウは美術系の高校に進学するため、美術系の予備校に通っています。椎名さんとはそこで知り合い、また、きりんもその予備校に通うため、週末リョウの家に泊まりに来ます。美術系を目指すきっかけは分かりませんが、美術系の高校を目指すだけあって、料理の色合いや盛り付けのセンスはかなり良いです。もっとも、食べ物に意識が行き過ぎて、時にモデルとは全然違う食べ物の絵を書いてしまう時もあり、どちらかというと美術系高校より料理の専門学校に行った方がいい気もしますが・・・。
■きりんと出会い変わった日常
実は、きりんが家に来るまで、リョウは料理に対する自信を失っていました。レシピ通りも料理を作っても美味しくないからです。しかし、きりんが来て一緒に料理を食べると、その味に驚きました。以前と変わらず美味しいのです。以前は祖母と一緒に食事をしていたのですが、祖母が亡くなったから1人で食事をするようになり、それで美味しくなかったのです。きりんが来るようになり、一緒に食事をする楽しさを思い出したリョウ。いつしか、きりんが来る週末を楽しみに待つようになっていました。きりんを思って料理を作る。この『幸腹グラフィティ』という作品は、人の為に料理を作る事の大切さこそが基本的コンセプトなのかもしれません。
『幸腹グラフティ』では、美味しいものを食べると顔の表情の描き方が変わります。リョウは、恍惚として自分の世界に入り込みます。とても色っぽい表情になったり。また、あまりに料理がおいしいと、自分の世界に入り込むあまり、周囲に結界が発生し他の人間が入れなくなります。リョウは、作る方だけでなく評論家としても一流になれるかもしれません。
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★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)