「いい加減」の身につけ方と「不機嫌」の逃がし方 〜夏のお出かけ、友人家族に学んだこと〜

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2015年09月01日 12:02  MAMApicks

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夏休みのある日、友人家族と出かけた。わが家は小3の息子ひとりの3人家族。友人のところは小2のお姉ちゃんと未就学の弟くんで4人家族だ。

私は、子連れ同士で誰かと一緒に出かける経験が多い方ではない。自分の子に手がかかると、周りにペースを合わせられそうもなく、幼児期は特に「誰かと一緒」にはあまり積極的ではなかった。でもさすがに小学生になるとその点はだいぶ気楽である。

とはいえ、まだところどころ手を焼く。友人の弟くんは「お年頃」ど真ん中だから、当然ぐずりも発生する。それでも、うんと気が楽なのだ、なんだろうこれは。子連れで一緒にお出かけってこんなに楽しくて気楽だったのか。

■参っちゃうね、の共有
同じ年頃の子どもを持つ母親同士の気楽さっていうのが、どうやら作用しているようなのだ。子どもにぐずられた時、我をはられた時に、「困っちゃうね」「嫌になっちゃうね」とラク〜に共有できる。

「子どものぐずりって、どう説得しようが怒ろうがなだめようが、本気でどうにもならないことがある」っていうのを体感的に知っている人が一緒にいるのはかなりの安心感だ。

もちろん、もともとトーンが合うとかそういうベースの関係はあるにしても、嫌になっちゃうことを包み隠さず「イヤ」と共感できること、この気楽さは大きい。


■振り返れば別の不機嫌顏
これが、夫と子ども3人で出かけると、子どもがぐずる→対応→振り返る→夫が不機嫌そうに見える……あぁ、なんでこっちだけじゃなくてそっちにまで対応しなきゃいけないんだっ!と、自分ひとり面倒をかぶった気分で私もイラっとして、それが夫と子どもに照り返して、3人全員マイナスパワー全開。

人混み嫌いの夫が出先で露骨に嫌な顔をすれば、もうそれだけで、子どものぐずりで手一杯なのに、なんであなたの不機嫌にまで付き合わなきゃならないのか!それくらい我慢してくれ!と、ことさら頭にきたりもする。

祖父母ラインとの外出は、逆に私の方が「母親として」格好つけて、子どものわがままを過剰に抑えこもうとしがちだったりもする。

■共感のステージに登れるか
なぜか、そういうのが、なかったのだ。

振り返れば別の不機嫌顔、ではなくて、振り返れば一緒の「困っちゃうよね」顏。それだけでずいぶん救われるんだなぁ。育児の主従事者同士のやわらかな共感。

そうか、それなら、普段、夫にも、祖父母でも、「参っちゃうよね」と、素直に共感を求めればいいだけなのかもしれない。

とはいえ、心情的にもしくは経験値的に互いがその共感ステージに立てない場合も多い。そんな時はいっそ「私じゃ無理だからどうにかして」と100%任せてしまう方が、気楽だしお互い居心地よくなるのかもしれない。

■ふたり目育児が教えてくれること
もうひとつ、友人を見ていて、やっぱり下の子育児の親の気持ちのゆとりってすごいなぁ、と感じた。母としての余裕が全然違う。これは私自身は経験できないことで、間近で接すると学ぶことは多い。

実のところ、いかに子どもに良さそうなことを選択して実行するか、という「完璧な育児」の方面には、誰でも特に努力しなくても向かえる。むしろブレーキを意識的にかけないと危険なくらいそっち側に行きやすい。

でも、「どのくらい『いい加減に』しても大丈夫か」っていうのを学べる機会って実はあんまりないのだ。いい意味での手の抜き方、仕方ないものは仕方ないと受け入れる懐、これは不要!と割り切る判断力、そういうものを育児の早い段階で身近に目にするのって大切なんだろうなぁ、と思うのだ。

子どもがぐずっていても、あーだこーだそれぞれ別の方向を向いて勝手を言っていても、一緒にいてなんとなく穏やかな時間が流れているっていうのは、なんかすごいことだなぁ、こりゃぁいいなぁ、と感じた。

■お姉ちゃん、借りました
最後の最後、子どもたちの行きたい場所が分裂。目的地の閉園時間も迫る。よし、この際1時間分裂しようと、私たち家族3人+友人家族のお姉ちゃんだけで、一方の目的地へ行くことに。

小2らしい無邪気さ満点なのに、なんともしっかりしたお姉ちゃん。私には未知の世界である。なんだろう、普通に会話が成立する。この小さな子どもを相手に私はかなり普通の会話をしているではないか。なんだ、私はこの子がそばにいたら日常的に愚痴を聞いてもらってしまいそうじゃないか……!

「上の子は戦力になるよ」という話は時々耳にする。そうか、こういう助けられ方もあるんだ。なんだかすっと風が抜ける感じ。「どっちを向いても不機嫌顏」率は低下するに違いない。

家族の誰か一人だけがつねに緩衝材的役割を担うのは問題だけれど、互いに順に緩衝材になれたらいい。3人家族だとどうしても「向き合いすぎ」になるけれど、それを意図的に崩す工夫をもっとしていけたらいいなぁと思ったのだ。

自然と一緒に並ぶ子どもたちふたりの背中を見るなんて、なんだかものすごく新鮮で、束の間の4人家族ムードを楽しんだ。


たまには一緒にお出かけ、いいもんだなぁ。いろいろ勝手に学ばせてもらった友人ファミリーに、感謝!!

狩野さやか
ウェブデザイナー、イラストレーター。企業や個人のサイト制作を幅広く手がける。子育てがきっかけで、子どもの発達や技能の獲得について強い興味を持ち、活動の場を広げつつある。2006年生まれの息子と夫の3人家族で東京に暮らす。リトミック研究センター認定指導者。

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