「不妊症の定義」が変更 不妊期間の目安を2年から1年へ短縮

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2015年09月08日 12:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

より早期に適切な不妊治療を受けることを期待

 日本産婦人科学会は9月2日、不妊症とされる期間の定義を従来の2年から1年に変更したと発表しました。学会が規定・使用している用語集内の定義のうち、「(不妊の)その一定期間については(中略)2年というのが一般的である」という記述を「1年というのが一般的である。なお,妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない」という記述に変更したというものです。

 学会は変更の理由を、海外の諸機関では不妊症の定義を1年としているのが多数であることや、日本における女性の晩婚化などにより女性の妊娠する年齢が上昇していることをあげ、「不妊(症)の定義の変更により、女性がより早期に適切な不妊治療を受けることにつながると期待されます」としました。

「不妊治療も個々のライフスタイルに合わせてフレキシブルに」

 宗田聡先生(医師・医学博士、広尾レディース院長)の話

 「10〜20代の結婚が少なくなってきたり、結婚前から一緒に住んで事実婚状態だったりと、カップルのライフスタイルもさまざまであり、特に40歳前後の妊活も増えてきています。今回の変更で、定義にとらわれず早期から不妊治療を選択する事も可能になり、よりフレキシブルに対応できるようになると思われます」

(QLife編集部)

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