PCのブラウザでこれを見ているひとには、このすごさはわずかしか伝わらない。このページの動画は、いますぐに……いや、あとでもいいから、ゼッタイにスマートフォンかタブレットで試すべし!
4Kの画質でまわりが見渡せる
ご存じの方もいると思うが、YouTubeは少し前に360度動画に対応した。そういった仕様の動画であれば、スマートフォン等を動かすだけで周囲を見渡せるようになったのだ。
とはいえ、そういった360度動画を楽しむためには、360度動画が撮影できる装備がないといけない。
それを簡単に、しかも4Kの画質で撮影できるというのが、ここで紹介する『Sphericam2』だ。今年の夏前にクラウドファンディングサイト『Kickstarter』で資金を募集し、大成功している。
こういった全天球カメラは、これまでにもなかったわけではないが、画質が不十分だったり、複数のカメラで撮影した画像のつなぎ目がきれいじゃなかったり、死角があったり、ホワイトバランスが統合されていないなどの欠点を持っていた。
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HMDで見るバーチャルリアリティにも最適
この『Sphericam2』は、6つのカメラを搭載し、4Kのシームレスな全天球映像を、簡単にアウトプットしてくれる。本体はアルミ削り出しで作られ、たテニスボールなみのコンパクトなサイズだ。そのため、複数のカメラ間の視差も小さい。
6つのカメラを統合し、こまめに露出やホワイトバランスを調整する。撮影後は自動的にリアルタイムで映像をつないでくれる。ライブストリーミングも可能だ。最大で60FPSの撮影が可能。
また、画像サイズは最大4,096×2,048で、現在ポピュラーなVRヘッドマウントディスプレイにも最適だという。
この『Sphericam2』、定価は2,499ドルになるようだが、現在はまだ先行予約が可能で、1,999ドルで購入できる。
すでにYouTubeには360度動画がいくつもアップされているが、この『Sphericam2』ほど簡単に、高画質の360度動画が撮れるデバイスがあらわれると、この映像手法はいっそう普及することが予想される。
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そうなると、またこの技法を使ってのユニークな表現方法が、数多く出現するのではないだろうか。
【参考・画像】
※ kurhan / Shutterstock
【動画】
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※ Sphericam Public Sample 002a - YouTube
※ Ketelbrug (Sphericam Public Sample 003 (interactive) - YouTube