【アニメ漫画キャラの魅力】極上生徒会随一のクールビューティー「銀河久遠」の魅力とは?『極上生徒会』

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2015年09月15日 10:40  キャラペディア

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『極上生徒会』は2005年春から放送された、私立宮神学園という女子校を舞台にした学園日常アニメです。コナミが初めてテレビアニメを起点として、メディアミックスを展開した作品でもあります。

 宮神学園には教職者よりも権限のある「宮神学園極大権限保有最上級生徒会」という組織が存在します。極上生徒会とはその略称です。その権限は強大で、生徒会業務はもちろんのこと、学園の治安維持、情報管理、なんと資産運用まで任されています。もはや学生組織の領域を越えていますね・・・。そんなぶっ飛んだ生徒会には、「隠密部」と呼ばれる部署があり、今回ご紹介する「銀河久遠」はこの隠密部の統括です。隠密部は情報収集から裏工作までおこなう裏仕事的な部署。さらに久遠は副会長も兼任しており、生徒会の中でも強い権限を持つ一人です。


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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■クールビューティー

 極上生徒会でも1、2を争うほどの美貌の持ち主です。祖父が外国人でクォーターということもあり、スタイルも抜群。第10話の人気ランキングでは、第1位の「神宮寺奏」に次ぐ第2位でした。本人も自信があるようで、プール実習で男子生徒に見られても問題ないと言い切っています。「私は別に構いませんわよ?減るものではありませんから」(第10話)。もっとも、このセリフでスタイルに自信のない「金城奈々穂」に殴られていますが。

■社長令嬢

 彼女は社長令嬢で物腰も優雅です。語尾は「〜ですわ」、言葉遣いも全体的に丁寧。実家は大企業で、裕福な暮らしをしているようです。このため、朝食がフランス料理のフルコースという話も出てくるほどです(第14話)。また、冷静な判断力をそなえ、多少のことでは動じません。状況を見て、的確に指示を出せる極上生徒会の頭脳と言っても良いでしょう。しかし、物言いは若干ストレートです。はっきりと物を言うので、相手や状況によっては傷つけてしまうことも・・・。第8話で、勉強が出来ないりのに向かって、「赤点を取ったら生徒会から追い出されて独りぼっちになる」と言ってしまいます。天涯孤独で独りになることが何よりも怖いりのにとって、この言葉はキツすぎました・・・。

■強い

 華奢な身体のわりに、身のこなしはとても軽いです。敵を投げ飛ばしたり(第25話他)、窓ガラスを破って外に飛び出したり(第15話)もしています。掛け声も勇ましく、なかなか意外なカッコよさです。才色兼備という言葉が当てはまりますが、どちらかというと万人に好かれるタイプではなく、すごすぎて恐れられるタイプだと思います。

■奈々穂との絡み

 物語全体を通し、「金城奈々穂」と絡むシーンが多いです。久遠が隠密部の統括で、奈々穂が遊撃部の統括である上に、お互いに副会長でもあるせいでしょう。大体、久遠が奈々穂をからかってイジっています。奈々穂は何をおいても奏のことが最優先。多少の犠牲も厭わないその姿勢は、愚直なまでに純粋です。

 実は久遠は、元々「ナフレス」という諜報機関から宮神学園に潜入してきたスパイです。潜入の目的は、奏の能力について調べる事でしたが、奏の人柄や極上生徒会の居心地の良さから、次第にナフレスから離れていきます。しかし、長らくスパイという裏社会に身を置いていた久遠が、物事を素直にとらえることが出来るようになるかというと、少々疑問。斜に構え、どこか冷めた気持ちを抱えている部分の方が多いような気もします。そんな久遠からすれば、前述のような奈々穂の純粋な行動は滑稽に映ったり、嫌悪感を覚えたりするのではないでしょうか。それが久遠が奈々穂をからかってイジる、という行動に現れているのかもしれません。

 加えて、久遠は奈々穂が周囲にひた隠しにしているファンシーグッズ集めなどの乙女趣味を宮神学園編入時から知っています(第15話)。奏ですら、久遠から聞いて初めて知る事。他のメンバーに至っては、第13話までほとんど誰も知りません。つまり、奈々穂のトップシークレットです。そんな奈々穂の乙女趣味を知っている久遠からすると、奏のために奮闘する奈々穂は余計に滑稽に見えるのかもしれません。クールで大人っぽい印象の久遠ですが、いたずら好きの子供のような一面も見えてきます。スパイという窮屈な世界から解放された、反動の一つなのかもしれません。

■打算のない生き方への憧れ?

 からかう一方で、久遠は奈々穂を羨ましく思っている印象も。久遠は自分のスパイとしての活動を、誰にも言わずに続けてきました。実家の会社はナフレス資本なので、逆らえば会社がつぶされてしまう危険もありました。このため、極上生徒会はもちろん、家族にすら言わずに続けてきたのです。そんな久遠の目の前で、奈々穂は奏を最優先で、しかも迷うことなく動く訳です。滑稽に思えて奈々穂をからかいつつも、内心では自分もそういう生き方をしてみたいという、憧れのような気持ちもあったのではないでしょうか。第15話では、「打算のない生き方」というセリフもあり、損得抜きで行動する事に魅かれていることは確かです。作中、奈々穂と対決する場面が何度かありますが、久遠はそのたびに全力で挑んでいます。余裕で勝てそうでも、決して手は抜きません。これは奈々穂と対等でいたいという彼女の気持ちの表れなのだと思います。

 第8話では、どうにかしてりのを赤点回避させようとするあまり、隠密を動かしてりのの得点をごまかす事まで考え、奈々穂に止められます。誰より認めてほしいはずの相手に制止され、久遠は目を伏せたままシーンが終わり、そのショックの余韻を感じさせます。

 長らくナフレスのスパイとして、自由のない生活を送ってきた「銀河久遠」。そんな久遠にとっての極上生徒会とは、久遠自身を取り戻す場所なのかもしれません。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:ろっぷろっぷ(キャラペディア公式ライター)

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