多くの島から成る「長崎の郵便配達員」の動きをGPSで視覚化した壮大なムービー

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2015年09月15日 11:40  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

長崎新聞が、配達員にGPSを取り付け、視覚化したマップが話題を呼んでいる。使用したGPS受信機は150台、データ計測期間40日、配達員2,285名の走行データを集め、地図上に配置してルートを光で可視化しているものだ。


動画を別画面で再生する

約600の離島から成る長崎

長崎は、594の離島で構成された県。陸続きの場所とは違い、車やバイク、自転車などで配達をするのは困難なところが多い。そのため、船や飛行機を使って配達している。なかなか想像しがたい。

公開中の話題動画『How to deliver the newspaper in Nagasaki, Japan 4K (Ultra HD) – 長崎 – YouTube』を見ると、確かに長崎新聞の印刷所から出発し、船や飛行機で新聞が運ばれている様子が見て取れる。

動画には、実際に新聞が印刷されてから配達されている状況や、長崎の美しい風景などが収められている。いったい、どのように長崎県全域へ新聞が配達されているのだろうか。

すべての配達が終わるのは16時間30分後

新聞社の朝は早い。午前0時15分から印刷が始まる。刷り上がった18万部の新聞は、港に送られ船に乗り、各離島へ届けられる。そして、午前5時から6時の間に、バイクや徒歩で各家庭に配られる。坂が多い長崎では、バイクや自転車では入れないところも多いようだ。

五島列島へは飛行機で配達。午前8時20分に対馬空港へ到着し、各家庭へ。

すべての地域への配達が完了するのは、16時間30分後。朝刊が夕方に届くという地域もあるのだ。

125年間「届けるを続ける」

長崎新聞は創刊125年。その長い間、長崎県内の離島へ新聞を届け続けてきた。テレビやインターネットが発達した現代においても、新聞は重要なメディア。日本全国のことから地域の身近なニュースまで、幅広い話題を毎日“読む”ことができる新聞は、貴重だ。

地図上に広がる配達員の軌跡を眺めていると、新聞は日本の隅々にまで行き渡っていることが実感できる。毎日当たり前のように配達される新聞だが、配達員の方のご苦労が理解できるだろう。

PC用サイト『The Way – 長崎新聞配達ルート』では、GPSの動きを時間経過とともにより細かく見ることができる。新聞を届ける人、それを読む人。それぞれのストーリーがこのサイトから見えてくるかもしれない。

日々進歩するITの技術などでも決して補えない、苦労人たちの配達の軌跡は、マップの上に確かに光輝いている。

【参考・画像】

※ The Way – 長崎新聞配達ルート

※ カズー / PIXTA

※ Kritchanut / Shutterstock

このニュースに関するつぶやき

  • 世紀の愚策=諫早湾干拓は、長崎新聞(西岡一家)の「社業」じゃねぇかクソ野郎
    • イイネ!7
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