私たちは一体、1日に何度冷蔵庫のドアを開けているだろうか。
夕食の献立を決めるとき、買い物を確認するとき、ビールを飲むとき、小腹が空いたとき、なんとなく習慣で……。
その度に冷蔵庫の冷気が漏れて、冷蔵庫は改めて電力を使いながら、庫内を冷やさなければならなくなっている。
この無駄な電気代を節約する一つのアイディアが、“ドアを開けなくても中身が見えること”だった。
とはいえ、普段からガラス張りで丸見えなのもなんだか落ち着かない。
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そこで、できたのがこれ。近付いたときだけ半透明になって中身が見えるスタイリッシュな冷蔵庫だ。
近付くとドアが半透明になる
この冷蔵庫を開発したのは中国の家電メーカーであるハイアール社だ。ハイアールの冷蔵庫と言えば、2007年に三洋電機が冷蔵庫の製造をハイアールに委託するための、ハイアール三洋エレクトリック株式会社が設立されている。
さて、ハイアールがこの度、ベルリンの家電フェアーである『IFA』で発表した冷蔵庫は“ドアを開けずに中身を確認できる”というアイディア製品だった。
といっても、冷蔵庫のドアは通常では市松模様になっており、人が近付いたりドアに手をかざしたりすると、搭載されているモーションセンサーがそれをキャッチし、ドアが半透明に変わり庫内の証明が点灯する。
それで中身が見えるわけだが、ドアポケットにあれもこれもと入れている場合は、ちょっと見えにくくなりそうだ。
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ただ、ドアが閉まった状態なので冷気が漏れてしまうこともなく、安心してじっくりと献立や買い物の予定を立てながら、中身を確認できそうだ。
スマートフォンで設定もできる
この冷蔵庫はWi-Fi経由の接続が可能。従ってスマートフォンやタブレットから各種設定ができる様だ。
また、食品の新鮮さを保つために、湿度も自動調整されるという。
まだ金額や発売開始日は分からないが、来年からアジアとヨーロッパで発売されるとのこと。
妥当な金額であれば、省エネに貢献してくれるスタイリッシュなこの冷蔵庫の需要は有りそうだ。
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【参考・動画】
※ Haier Smart Window Refrigerator Preview – CNET
※ This see-through fridge is the coolest we’ve ever seen – YouTube
【画像】
※ Monkey Business Images / Shutterstock