パラリンピックの出場選手は、なにかしらのハンディキャップを持っている。
しかし、いわゆる五体満足の人よりもずっと優れた運動能力を持っているのはご存じだろうか。
しかもそれが、ちょっとやそっとどころではなく、どれほど圧倒的かを見せているのが、この動画『The Mindchanger Workout – Rio 2016 – YouTube』だ。ジムにカメラを隠し、そこに現れたパラリンピック選手のトレーニングに、周囲の人々がどのような反応を見せたかを写している。
周囲の人の反応がその凄さを物語る
ちなみにこの動画は2016年リオデジャネイロ・パラリンピックのプロモーション動画となっている。これは社会実験を目的としたものではなく、ただ“事実”を見せたかっただけだという。パラリンピック選手の運動能力は、実際に見てみると驚くべきものだという事実を。
近代オリンピックの第1回にあたる1896年のアテネオリンピックで、金メダリストのタイムは12秒だったようだ。そして2012年ロンドン・パラリンピック男子100mでは、イギリスのジョニー・ピーコック選手が10秒90で優勝している。
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12秒というタイムや当時のストップウォッチなどの性能がどうったかはともかくとして、少なくとも120年前の人類の誰よりも、現在の最速義足ランナーのほうが速く走れることは間違いなさそうだ。
また、車椅子マラソン等の競技のように、オリンピックにはないパラリンピック独特の競技もある。ご存じの人も多いと思うが、クルマ椅子マラソンはとうぜん通常のマラソンよりもはるかに速い。むしろ自転車競技に近いスピード感がある。
筆者は運動が好きだが、パラリンピックのような障害者スポーツを見ていると、もし自分が事故や病気でハンディキャップを背負うことになっても、できるスポーツがあるということに安心する。もちろんそれ相応のハードなトレーニングが必要とされる。
しかし、アスリートがスポーツを楽しむ、そして自分の限界を追求するプロセスにそう違いはないはずだ。
【参考・動画】
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※ The Mindchanger Workout – Rio 2016 – YouTube
【画像】
※ mezzotint / Shutterstock