出来過ぎだから出木杉。その直感的な命名とあまりのパーフェクトさ加減に「出来杉英才」という誤字もちらほらと。今回は、そんなパーフェクトボーイ「出木杉英才」の魅力の一部をご紹介いたします。
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■性格パーフェクト。ライバル(自称)をして『いい奴』
性格は至って温厚。寛大な心を持ち、多少の事では怒ったりしません。その誠実さからのび太をして『いい奴』と言わしめます。一方的とはいえ、敵対心を持たれている相手からそこまでの評価を受けているというのは、極めて稀な事であると言えましょう。
落ち着いていて物静かでありながら、感情が高ぶるとストレートにそれを表現する事も。そんな一面すら、どこか親しみを覚えます。いつも仏頂面だったり、子供らしからぬ面ばかりでは周囲も持て余すというもの。ともあれ以上を鑑みるに、彼の性格は“パーフェクト”と言えるでしょう。
■知力体力パーフェクト。出木杉に出来ない事は無い。
性格だけでなく能力も一級品。テストはいつも満点。宿題を恐るべき速度で終わらせ、忘れた事など一度も無し。このくらいの速度で宿題が出来るからこそ、この学力を維持しながら遊ぶ時間も取れるのでしょう。ちなみに夏休みの自由研究は水質調査だそう。小学生が宿題でやる事なのでしょうか・・・。
勉強のみならず、運動もバッチリでサッカーしている姿が時折描かれます。それだけでなく、野球をやった際にも実に素晴らしい活躍をしています。ファインプレー続出に特大ホームラン。『プロみたい』という賞賛は行き過ぎだとは思いますが、そう賞賛せずにはいられないほどに活躍した模様です。
もはや弱点は無いのか?と言うと、どうやら“騒音”が弱点らしく、勉強も頭に入らないそうです。のび太も周辺で常にやかましくしていれば勝てるかもしれません・・・無理ですね。
■趣味もパーフェクト。多彩で内容も凄いがやり過ぎでないかい?
勉強・運動が完璧な優等生。さぞそればかりのつまらない人物かと思いきや、そんな事はありません。漫画やゲームを楽しんだり、趣味で映画のシナリオを書いたり・・・。高い成績を維持しながら、どこにそんな時間的余裕があるのでしょうか。絵を描けば、それを比較的得意とするスネ夫にさえ負けを認めさせ、手品や料理さえも難なくこなす・・・。逆に彼に出来ない事はあるのでしょうか・・・?
幅広く深く、多彩な趣味を持つ彼との話はさぞかし楽しいものでありましょう。ちなみに、のび太の話はスッカスカ(静香談)という評価を受けておりますが、そういう友人も必要だと私は思います。
■完璧過ぎるが故に・・・唯一の弱点。
各方面に完璧な彼ですが、そんな彼にも唯一の弱点があります。それは“完璧すぎた事”です。完璧すぎたが為に話に絡ませ辛くなってしまったのか、別にメインの5人と仲が悪いわけでもないのに登場頻度が極めて低くなり、結果的にまるでハブにされているような錯覚すら受けます。むしろ関係は良好で、未来世界でものび太達と良い友人として交友を深めています。
とりわけ劇場版での扱いは悲惨で、良くても序盤に登場して解説役もどき、悪いと登場せずに終了という・・・あんまりな扱いではないでしょうか。しかし、それも理解は出来るのです。彼を登場させてしまえば最後、皆で知恵や力を振り絞り、各々の持つちぐはぐな力をひとつにして立ち向かうべき場面を、「全部出木杉一人でいいんじゃない?」となってしまいます。彼はあまりにパーフェクトすぎるのです。いつか彼の活躍する長編を見てみたいものです。
出来過ぎたが故に縛られた少年「出木杉英才」。キャラクターとしては非常に良い物を持っているので、登場回数、時間が増えれば、もっともっと良い味が出てくるのではないでしょうか。さしあたり、ドラミちゃんあたりと組ませて何かやらせてみるとか。いかがでしょう?
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★記者:諸葛均(キャラペディア公式ライター)