競技かるたは明治時代から愛されています。絵札にある上の句が読まれ、場に出された文字だけの下の句を取るという、一般的な「いろはかるた」とは逆の競技で、100枚ある百人一首から50枚を利用しておこなわれます。そんな競技かるたを題材とした、青春部活アニメ『ちはやふる』。その第二期からの新メンバーのひとりで、大量に押しかけた入部希望者の中で唯一の男子、それが今回ご紹介する「筑波秋博」です。
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■かるたが大好き!唯一本気の下級生
新入部員が5人入らないと部室を取り上げられる事になった主人公「綾瀬千早」引き入る瑞沢高校競技かるた部。ところが、蓋を開ければ部室に入りきれないほどの女子女子女子・・・。そう、学年首位でスポーツ万能、まつ毛が長くて和服の似合うイケメン部長「真島太一」とお近づきになりたい「花野菫」をはじめとした、一年生女子が大量に押しかけたのです・・・。
その中の唯一の男子。頭も体力も使う難しい競技である事や、初心者も本気でたたきつぶすキャプテン千早に、次々と辞めていってしまう女子たちですが、筑波くんは当たり前のように残留します。飄々としているようですが、実はかるたに関しては熱い筑波くん。千早にはむしろ本気で来てほしいくらいなのです。
■かるた歴は長いけど・・・
「経験者!」と周囲が喜ぶ中、実は筑波が得意なのは北海道地方で盛んにおこなわれている「下の句かるた」である事がわかります。下の句を読んで絵札を取るため、覚える事も全く逆。また、競技かるたでは片手でしか取ってはいけないのですが、下の句かるたには特に制限はありません。
当然、いきなり試合など無理な話しですが、下の句かるたの名手として弟たちから尊敬されている筑波くん。レギュラーになれない、ましてや競技かるたをマスターしていないなど、プライドの高い彼には我慢できません。試合のオーダー票を書きかえるなどの不正を働き、なんとか試合に出ようと画策します。どうしてもかるたが好きなのです。弟たちに良いところも見せたいですし、なによりもかるたの強い自分でいたいのです。それは登場人物みんなに共通する事。不正はもちろんダメですが、競技者にはそれくらいの気持ちも必要なのではないでしょうか。
どうしても競技かるた(上の句かるた)を覚えたい「筑波秋博」。先輩の西田くん(通称肉まん)の所属する府中白波会に、同期の「花野菫」とともに入会し、1年生ながらC級選手(初段)に昇格します。覚えていないだけでセンスは十分にある筑波くん。今後瑞沢高校競技かるた部を支えていく実力者になりそうです。
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★記者:藤原ユウ(キャラペディア公式ライター)