ジュークなどに代表される、コンパクトでスポーティなSUV、“コンパクトクロスオーバー”というジャンルを築いたメーカーのひとつが日産。
その日産が、ドイツで開催中のフランクフルトモーターショーで、ジュークの次世代モデル?と思わしきコンセプトカーを発表。
しかもそのパワーユニットには、ガソリンエンジンが電力を供給する電動モーターが採用されているのだ!
オンとオフで楽しむクルマ
『ニッサン グリップスコンセプト(Nissan Gripz Concept)』と名付けられたこの新型コンセプトカーは、全長4,100mm×全幅1,890mm×全高1,500mmと非常にコンパクト。
現行のジュークのボディサイズが、全長4,135mm×全幅1,765mm×全高1,565mmだから、ほぼ同サイズ。やや全長が短く、少しだけ低いイメージだ。
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欧州と日本のデザイナーが共同でデザインしたそのフォルムは、非常にスポーティ。
ガルウイングタイプのフロント2枚ドアと、サイドに開く後ろ2枚ドアを持つ2+2クーペ的スタイルや、各部のカーボンパーツ、流線型のボディラインなどは、まさにスポーツカー的デザイン。
更に、車高が高く、様々な状況での走破性にも優れている。
メーカーによると、「サイクリストが、通勤用と同じ自転車でオフタイムにサイクリングを楽しむ」のと同じように、平日の通勤にも週末の遊びで山道などをドライブするのにも、幅広く対応できるクルマ作りを目指したという。
リーフと同じ電動モーターと新システム
そして注目なのが、新開発のパワーユニットだ。
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駆動は、リーフと同じ大容量モーターを搭載し、最高出力80kW(約109ps)、最大トルクは254Nm(約25.9kgf/m)を発揮する。
ただし、リーフと違うのはパワーソース。EV技術をベースにした新システム『Pure Drice e-Power』の搭載で、ガソリンエンジンで電力を供給するシリーズ・ハイブリッドEVシステムを採用しているのだ。
これは、三菱アウトランダーPHEVなどに採用されているものと同様の技術で、ガソリンエンジンを電力源とすることで、バッテリー充電や航続距離の心配を大幅に軽減。
アウトランダーPHEVのように、バッテリーだけで走るEVモードや、ガソリンエンジンを電動モーターがアシストするモードなどがあるかどうかは現在のところ不明だが、静かで好燃費、スムーズな加速などが楽しめるのは間違いない。
まだコンセプト段階のクルマながら、採用されている最新技術にはかなり注目。市販化に期待したい。
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【参考・画像】
※ 日産自動車、フランクフルトモーターショーで斬新なスポーツクロスオーバー 「Nissan Gripz Concept」を世界初公開 – 日産
※ 2015年 フランクフルトモーターショー ニッサングリップスコンセプト – 日産