2020年東京五輪までに実用化されるか?スマートグラスによる未来の野球観戦スタイル

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2015年10月07日 06:00  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

野球観戦。TV放送技術が進み、さまざまな情報が付加されたリッチな映像による中継放送がエキサイティングになっている。

日本ではセ・リーグもパ・リーグも優勝チームが決まり、クライマックスシリーズを迎えようとしている。ヤクルトの山田選手、そしてソフトバンクの柳田選手が揃って『トリプルスリー』を同時達成、日本プロ野球史上9、10人目の快挙だ(同年で2人の達成は実に65年ぶりだという)。

そんな話題もあいまってプロ野球の観戦者は確実に増えている。広島東洋カープでは『カープ女子』というひとつのカルチャーが形成され、女性にとっても身近な存在になりつつあるのだ。

それだけ球場に足を運び、スタンドから生で観戦するのは、迫力があるだけでなく空気感や臨場感を共有でき非常に魅力的だ。

ただ、席種によっては情報を得る手段は遠いバックスクリーンの電光掲示板や、手元のスマホに頼らざるを得ない。しかもスマホをみていたら、肝心の決定的瞬間を見逃していた、なんてことにもなりかねない。

しかしライブ観戦でありながら、TV中継なみのリッチな情報提供を受けられる新しい観戦スタイルの試みがあるという。

スマートグラスによるAR(Argumented Reality)

仕組みは比較的シンプルだ。観戦者はエプソンのスマートグラスをつけるだけ。目の前に選手情報、スコア、投球情報といったものが映し出され、現在の状況を手に取るように把握することが可能だ。

スマートグラス

このスマートグラスによるAR観戦は9月22日日本ハムファイターズ vs ソフトバンクホークスの試合でトライアルされ、台湾出身の陽岱鋼選手を応援するために集まった、台湾からの応援団は大いに盛りあがったという。

今まさに外国からの観光客が増え、買い物だけではなく、さまざまなエンターテインメント施設に来訪している。野球も正式種目として復活する2020年の東京オリンピックに向かって、今後も外国人観光客の増加が見込まれる。

日本語だけの案内だとわかりにくいライブも、同時に各国語に翻訳、表示されれば言語の壁がなくなり一体感が高まることだろう。

ハイテク&ローテクの融合

今回はトライアルのため、カウントなどのデータ入力は専任オペレーターが担当したということだが、今後スタジアムのもつデータをAPIで連携することでより迅速な表示が可能になるだろう。

未来を感じさせるこのスマートグラスによるAR観戦。2020年オリンピックではその光景を球場で見られるかもしれない。

【参考】

※ MOVERIO BT-200AV/BT-200 – エプソン

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