10月7日に開幕した、国内最大の家電見本市CEATEC JAPAN 2015。
世界的な知名度を誇る大手企業はもちろん、未来を担う若手起業家やベンチャー企業によるイノベーティブな製品の数々で賑わう、日本の、そして世界の“未来”が凝縮されている。
その分刺激も多々あり、多くのアーリーアダプターやビジネスマンがここに集い、新たな交流を通じて、次なる技術やアイディアを生んでいく場でもある。
そんなCEATECに出展された数々の製品やテクノロジーの中でも、特に目にとまったものを紹介する。また、各詳細は追って個別に伝えようと思う。
キッチンが豊かに?空中ディスプレイ「AI プレート」
生活の楽しみである“食”。それを支えるのはキッチンであり、料理の腕前やレシピだ。
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しかし、レシピが頭のなかにインプットされている一人前のコックさんならいざしらず、何でもかんでも頭に入っているという方はいないだろう。また、そういった情報を気軽にシェアできるクックパッドのようなサービスが普及していこう、キッチンでスマホやタブレットから様々なレシピ情報を取得する、という方は非常に増えている。
ただ、料理をしながらスマホやタブレットを確認する、というのは非常に不便だ。油や粉などがついていれば当然操作するには手を洗う必要があるし、ビニール手袋をしていたとしてもいちいち外す必要がある。
そんな悩みを解決し、もっと手軽にそして料理がもっと便利にするかもしれないテクノロジーがある。
株式会社アスカネットの『エアリアル・イメージング・プレート(AI プレート)』だ。
専用のメガネも必要なければ、ディスプレイ等のマテリアルも必要ないし汚れる心配もない。空中に描き出される“空中ディスプレイ”にタッチするだけなのだ。
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先述のキッチンという身近なシーンに加え、暗証番号入力や医療現場など様々なシーンでの活躍が想定される。
愛せるロボット型携帯電話「RoBoHoN」
スマホは今や欠かせないデジタルツールのひとつである。日々めまぐるしく活動するビジネスマンにとっても、様々な情報に触れ、発信するエンターテイナーにとっても、大切な“相棒”だ。
とはいえ、流石に愛情や親近感まで持ったことのある方は、そう居ないことだろう。
しかし、それが人型だったならどうだろうか?
シャープの自信作、小型で持ち運びしやすい愛嬌あるデザインのロボット『RoBoHoN』は、名前からも察しがつく用に、なんとれっきとした携帯電話なのだ。
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通話やメールといった、携帯としての基本的な機能はもちろん、ロボットであるだけに歩くことも可能、またシアターとしてスクリーンに映像を映しだしたり、顔認識機能で人を見分けることも可能。
愛くるしいデザインはもちろん機能も多岐にわたり、“愛せる”携帯電話となりそうだ。
グランプリ受賞!テレビはトントン拍子で「8K」「10K」の時代に!?
iPhone 6s/6s Plusの登場から、より“4K”というワードが身近になった。YouTubeでも再生可能だし、既にその恩恵に触れている方も多いことだろう。
しかし、そんな“4K”といった言葉が既に置き去りにされるかもしれない。
BOEテクノロジー・グループが手がける、『10K縦型・横型 82型液晶ディスプレイ』は、解像度10,240×4,320ピクセルの超高画質テレビ。
これは是非ナマでご覧いただきたい。開場からは「本物より綺麗じゃないか!」という、言い得て妙な言葉も聞かれた。
しかしこれには思わず納得するほど美しい。数多の上質なテクノロジーが集うCEATECの、ライフスタイル・イノベーション部門のグランプリを受賞したのも頷ける。
これらのテクノロジーに触れ実感するのは、未来はすぐそこだということ。時代が写りゆくそのスピードに、ただただ驚かされるばかりだ。
【参考・動画】
※ RoBoHoN(ロボホン)コンセプトムービー – YouTube