スマートモビリティ実現へ…パーク24とトヨタ「超小型EV貸出サービス」の拡大開始

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2015年10月10日 18:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

パーク24とトヨタ自動車(以下、トヨタ)は、東京都内で実施しているパーソナルモビリティ・シェアリングサービス実証実験に関し、規模の拡大を発表。

トヨタが考案した低炭素交通システム『Ha:mo』を活用、『TOYOTA iROAD』と『COMS』の2モデルを使った新サービス『Times Car PLUS × Ha:mo』を、2015年10月20日〜2016年3月末の期間で行う。

パーク24と言えば、時間貸駐車場のタイムズをはじめ、レンタカーやカーシェアリングなどの事業でおなじみの企業。

トヨタとは、今年4月から『iROAD』を使った実証実験として、東京都内でシェアリングサービス『Times Car PLUS TOYOTA i-ROAD drive』を共同で行っていた間柄だ。

「スマートモビリティ」実現のための実験

そもそも、トヨタとパーク24が行っている実証実験とは何か? これは、最近よく耳にする『スマートモビリティ』検証のためのものだ。

都市や自然の環境を配慮しつつ、渋滞低減など効率的な交通手段やシステムを示す言葉が『スマートモビリティ』。

2社が行っていたのは、その実験の一環として、都市の移動にエコで省スペースのパーソナルモビリティ(1人乗り超小型EV)を利用、ワンウエイ(乗り捨て)や近距離用途の需要などについて検証するためのものだ。

要は、都市内をクルマの代わりに小型のEVで移動すれば、排ガスが出ないから環境にやさしく、小型なので渋滞も軽減されるという考え方の実証実験だ。

特に、電車などの交通網が発達している東京をはじめとする大都市圏では、単なる人の移動でクルマが必要な状況は少なくなってきている。

必要な場合でも、小型EVなら自転車と比べ雨でも濡れない。また、シェアリングなら、個々で車両を所有する必要がないため、高額な駐車場代が不要(お財布にやさしい)。結構いいことが多いのだ。

 30カ所に拡大、スマホ利用も実施

従来のサービスは、貸出1カ所で返却4カ所、乗れるのは『iROAD』5台のみの小規模なものだった。

それを今回からは、『iROAD』は5台のままだが、新たにより小型なトヨタ車体製『COMS』を25台投入。

貸出・返却のステーションも、パーク24が管理する時間貸駐車場タイムズの中から30カ所を選定。

特に、東京・日本橋・有楽町・日比谷・銀座・豊洲・有明・お台場・門前仲町・木場などの主要地(駅)周辺を中心に拡大。それらの中であれば、どこで借りて、どこで返してもOKなシステムとなる。

また、トヨタが新しく開発した『Ha:mo』用車両管理システム『OMMS/2(One Mile Mobility Management System/2)』を初採用。車両に装備された車両ビーコンに、BLEビーコン受信対応のスマートフォンをタッチするだけで、キーロックの開閉が可能となる。

サービスの利用料金は、 『iROAD』が412円/15分 『COMS』が206円/15分

『iROAD』の利用には、習熟講習などが必要だが、『COMS』の利用はタイムズカープラスの会員であればOK。

『スマートモビリティ』実現に期待で胸が膨らむ。

【参考・画像】

※ パーク24とトヨタ、東京都内で「Ha:mo」を活用したパーソナルモビリティ・シェアリングサービスの実証実験を一挙拡大 – TOYOTA Global Newsroom

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