舞台は水中へ!? 海面下を自由自在に動きまわる「水中ドローン」

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2015年10月14日 21:10  FUTURUS

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FUTURUS

FUTURUS(フトゥールス)

筆者はスキンダイビング(素潜り)が趣味だが、その魅力のひとつは3次元的に動けることだ。地上ではありえない、上下に自在に動ける感覚は、まるで空を飛んでいるかのような気になる。

いま、ドローンは航空機が圧倒的に多いが、水中を行くドローンも魅力的かもしれない。飛行ドローンはそこからの視点がなによりも魅力だが、水中ドローンはさまざまな生き物や地形のなかを行くことができる。

繊細な動きも素早い動きも可能

これはアメリカのOpen ROVという企業が発表した『Trident』という水中ドローンだ。遠隔操作も、自律航行も可能で、さまざまな動きができるという。


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現在クラウドファンディングサイト『Kickstarter』で先行予約を受け付けつつ、市販化のための資金を募集中だ。

実はこの企業、3年前にも『Kickstarter』に登場している。そのときは、水中ドローンの組み立て式の試作機を販売した。

それらの購入者からの情報もフィードバックしつつ、この完成品『Trident』にこぎつけたのだ。

この『Trident』はスラスターの配置を工夫することで、必要なときには水中で素早く動ける一方、狭い場所や目標物を観察している場合には、繊細な動きも可能にしているという。

水の抵抗をうまく利用し、ゆっくり移動しているときには、角度を変えずに上下移動ができる一方で、スピードを出しているときには、上方あるいは下方へ素早く向きを変えることができる。

コンパクトで持ち運びも手軽

『Trident』は、バックパックに入れたり、飛行機の座席下に入れることができるほどコンパクトで、持ち運びしやすくなっている。また、サイドパネルは強固なゴムのコーティングで覆われていて、水中の障害物から本体を守ったり、多少雑に扱っても壊れないようになっている。

水中では電波がうまく伝わらないため、『Trident』はロープで水面に浮かぶブイにつながっている。ブイはWi-Fiによってコントローラーと無線通信が可能だ。操縦にはタブレット端末やノートパソコンが使える。

『Trident』のサイズは幅200mm×奥行き400mm×高さ80mm。

水深100mまで耐えることができ(標準で付属するロープは25mなので、別売りのロープが必要)、重量は2.9kg。最高速度は秒速2mだ。バッテリーは3時間もつという。

前部にはHDカメラと照明がついている。

100個限定の先行予約に間に合えば599ドルで購入できたが、これはもう売り切れてしまったので、今後は1,199ドルで購入することになる。実際の発送は来年の秋になるようだ。

実際に、この『Trident』を操縦する感覚は、やはり飛んでいるのに近いという。

それと同時に、海のなかはまだまだ謎が多い。ドローンで空を飛ぶことも魅力的だが、魚のように水の中を探検してみるのも魅力的ではないか。

【参考・画像】

※ Open ROV

※ OpenROV Trident – An Underwater Drone for Everyone – Kickstarter

【動画】

※ OpenROV Trident – An Underwater Drone for Everyone – YouTube

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