Apple Watchの登場でにわかに活気づくスマートウォッチ市場。
スイスの高級時計ブランドも参入し、腕時計の市場にも影響を及ぼしだした。さて、そんなスマートウォッチであるが、機能面では評価するものの、デジタル液晶が気に入らず、手にすることを敬遠している方もいらっしゃるのではないか。
そこで今回紹介するのが、スイスの時計ブランド『NICO GERARD』の腕時計だ。
高級腕時計とApple Watchがフュージョン!
『NICO GERARD』の時計は、高級腕時計の美しさと、Apple Watchの機能的な長所をフュージョンさせた製品だ。
普通の腕時計のバックルや尾錠にあたる部分に、Apple Watchを装着させている。バックル部分は高級腕時計に見られる観音開きタイプとなっており、着脱は容易だ。
|
|
肝心の腕時計の方はというと、ムーブメント(時計を動かすメカ)には、伝統的なスイスの腕時計ブランドにも使われる、ETA社の2824ムーブメントが搭載されている。自動巻タイプのムーブメントなので、普段腕を動かすだけでゼンマイはしっかりと巻き上げられ、時計が止まる心配はない。
また、ケースやブレスレットの金属には、腐食に強い316Lステンレススチールを採用。この合金は腐食性やサビに強く、高級で時計メーカーである、ロレックスやブライトリングなどにも使用されている。
さらに、100メートル防水なので防水性もかなり高いと言えよう。ただし、Apple Watchが防水には対応していないので(あくまで耐水)、水辺での使用は避けておいた方が良さそうだ。
厳しい試験をクリアしたムーブメント
特筆すべきは、全てのムーブメントがクロノメーター規格であることだ。
クロノメーター規格とは、様々な温度や姿勢において標準時刻との日差-4秒〜+6秒に調整されたムーブメントで、スイスの高級腕時計の中でも数%にしか認められない、厳しい基準をクリアした製品だけに与えられる。
|
|
このように、腕時計の好事家の興味さえ引くような仕掛けが満載なのが『NICO GERARD』の時計製品の特徴だ。
現在プレオーダーを受付中。肝心な価格はというと、Apple Watch込みでステンレスモデルのものが9,300ドル(約110万円)、18金のゴールドモデルは11,200ドル(約135万円)となっている。
やや強気の値段設定だと思われるが、近年の原材料やムーブメントの価格の高騰なども考慮すると、このような価格になったのだろうと予測される。
エントリークラスとしてはやや高いが、伝統的な腕時計とスマートウォッチ、どちらも手に入れたいという方にはたまらないアイテムなのではないだろうか。
【参考・画像】
|
|
※ Press Room – NICO GERARD
【動画】
※ Nico Gerard Skyview Pinnacle – Vimeo