iPhone 6s / 6s Plusフィーバーも一段落。
「今年のお布施はどうなのか? ん?」とAppleに尋ねられる期間が過ぎ、無事買い換えずに現在の愛機を使い続けようとしている皆さまに告げる。
iPhone 6 / 6 Plusのマイナーチェンジ版とはいっても、「今年のiPhoneはやはりいい出来でした」。
ローズゴールド以外は店頭在庫も回復し、購入しやすくなった今日。現在使っているiPhoneに対し次のような懸念を抱いている、あるいはその徴候があるならば、最新機種へのアップデートを考えてみてはどうだろうか。
■1:iOS9にしたら遅くなった→サクサクと使いこなせる
iPhone 4s / 5 / 5s / 6でもインストール可能な最新OSのiOS9。
|
|
ファイルの共有やデータのバックアップに便利なiCloud Driveのアプリ化、Siriの強化、セキュリティ機能の向上など多機能化が進んだ反面、旧型機種にインストールすると体感レベルでレスポンスが悪化したことがわかる。
じゃあOSをアップデートしなければいい、と思っても、使用しているアプリによってはiOS9環境でなければ動作しないものも出てきた。
ハイレスポンスこそがiPhone最大のメリットだと思っている人は、迷うことなくiPhone 6s / 6s Plusに乗り換えたほうがいい。
■2:アウトカメラの画質が気になる→明らかに高画質になった
スマートフォンに搭載されているカメラだから、一眼カメラなどと画質を比較するのはナンセンス。と一笑に付す時代は終わりを告げようとしている。
1,200万画素のセンサーと29mm f2.2相当のレンズを搭載しているiPhone 6s / 6s Plusのアウトカメラの品質が侮れないのだ。
|
|
暗部のノイズの多さはいかんともしがたいが、それでもひと昔前の中級コンデジのクオリティは抜いている。極力ISO値を上げないアルゴリズムと、カラーノイズの低減が効いており、SNSなどで圧縮画像を投稿すると一眼クオリティに辿り着いているのでは、と思えるほどだ。
悪いことは言わない。スナップや風景写真、飲食店でのテーブルフォトがお好みなら、iPhone 6s / 6s Plusは絶対に購入すべき逸品だ。
■3:自撮りの画像が気になる→肌色も血色よく写るように
インカメラは500万画素センサーと画質がアップ。さらに、インカメラ使用時に画面全体が白く点灯する『Retina Flash』機能が自撮りに効く。
従来のインカメラはストロボ・ライト機能を使うことができず、撮影すると肌色がくすんだ色合いになりがちだった。
また光源を背負う逆光のシーンでは、背景は色鮮やかだけど自分は真っ黒という露出になりやすかった。
|
|
しかし、平面LEDライトを使ったのと同じ効果で顔全体を照らしてくれる『Retina Flash』を使うことで、肌つやが良くなったように撮影できるし、逆光も怖くなくなった。
従来のiPhoneでも白い画像を表示すればいい? それが違うのだ。iPhone 6s / 6s Plusには『Retina Flash』使用時にディスプレイを、通常より3倍明るくするカスタムディスプレイチップが搭載されており、iPhone 6s / 6s Plusの照明効果はiPhone 6s / 6s Plusでしか使うことができないのだ。
■4:Touch IDのモッサリ感にうんざり→超☆高☆速!
指紋認証機能のTouch ID。
指先が乾燥している、または濡れているなどの原因によって認識できないことがあるのだが、従来モデルは合否判定が行われるまで1秒近くかかっていた。
しかしiPhone 6s / 6s Plusは瞬時に判断。認証が成功したときは体感で待ち時間ゼロ。
ロック画面から即座にホーム画面に移行するし、失敗したときのアナウンスもハイスピードで表示されるようになった。
■5:重量級アプリや日本語入力のモッサリ感も気になる→スピーディでストレスなし
リッチなコンテンツが増えてきたiOSアプリ。
オフィス系や、GPS&Wi-Fiを駆使するようなアプリだと、昨年モデルのiPhone 6 / 6 Plusですらモッサリとした印象を受ける。理由はさまざまだが、メモリが1GB止まりというのも原因の1つだろう。
というのもメモリが2GBになったiPhone 6s / 6s Plusは、アプリの動作がスピーディなのだ。従来機はひっかかりを感じていた文字入力用のソフトウェアキーボードの表示ですらハイスピード。
もちろんチップセットがiPhone 6 / 6 Plusより70%も高速なA9になったことも重要だろうが、メモリの倍増のほうが効いているように感じる。
たかが数秒。されど数秒。ハイレスポンスな性能が実現してくれるストレスフリー。iPhone 6s / 6s Plusを知ってしまうと、もう過去には戻れない。
■6:キャリアの回線代って高い→キャリア端末でもSIMフリーにできる
NTTドコモにしてもKDDIにしてもソフトバンクにしても通信回線料金は高額だ。
しかも2年縛りが解除されると同時に割引サービスが適用されなくなり、支払い額が増してしまうことも…。
ご安心を。iPhone 6s / 6s Plusに乗り換えれば再度サポートを受けることができるし、他キャリアにMNPすればさらなる割引サービスが適用されるし、MNPすることを臭わせれば乗り換え用のクーポン券がもらえることがあるし、何よりも今期のiPhone 6s / 6s Plusから、キャリアモデルですらSIMロックを解除できるようになった(条件はキャリアによって違う)。
SIMロックを解除すればMVNOの格安SIMなども使えるようになる。海外旅行時も空港で契約できるSIMに差し替えてインターネットができる。このメリットは大きい。
他にも『Live Photos』や『3D Touch』など、iPhone 6s / 6s Plusだからこそできる機能が盛りだくさん。
iPhone 5s / 6 / 6 Plusは下取り価格も中古販売相場もまだ高めゆえ、乗り替えるなら今年中にキメたほうが結果的におトクになるぞ!
【画像】
※ Ollyy / Shutterstock