ドローンの充電がワイヤレスでOK!エンルートと日本電業工作が新システム開発

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2015年10月17日 23:10  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

最近何かと話題が多いドローン。『水中ドローン』なるものも登場し空も海も席巻している。

首相官邸に落下した例の事件などはさておき、災害現場での調査や太陽光発電所でのパネル点検、防犯監視や特撮の映像撮影など、多方面での活用が期待されているのは確かだ。

そんなドローンの問題のひとつがバッテリー充電。

現状のモデルでは、バッテリーが切れると、操縦者などが本体傍らでバッテリー交換や充電をする必要がある。

何もない場所なら問題ないのだが、災害現場など頻繁に人が立ち入りできないエリアでは、ちょっと厄介。充電するためには、人が入れる安全なエリアまでドローンを戻さねばならず、長時間の飛行調査などができないのだ。

そんなバッテリー充電の問題を解決したのが、日本電業工作とエンルートが共同開発したワイヤレス充電システム。

受電装置をドローンに搭載することで、置いておくだけで非接触充電ができるという画期的なものなのだ。

受電装置は約30gと超軽量

システムの構成は以下の通り。

ベースになったのは、送電器・送電アンテナ・レクテナ(受電装置)がパッケージになった、日本電業工作製の『MIRAC(ミラック)』。

これを基に、新しく2.4GHz帯の共鳴送電タイプのユニットを開発、エンルート製の小型マルチコプター(ドローン)に専用レクテナを搭載したものだ。

バッテリーが切れそうになり充電する場合は、レクテナ付きドローンを送電装置が搭載されたベース装置へ着陸させる。すると、ワイヤレスで充電が開始する仕組みだ。

搭載するレクテナは、アンテナと整流回路のみで作られているため、重量約30gと超軽量。コイル式に比べ約半分の重さを実現している。

充電時間は60分。

マイクロ波帯の共鳴結合方式なので、送電器と受電器を結合する場合の位置合わせが楽で、±10mmの範囲で、80%以上の伝送効率を実現している。

また、非接触式のため、高い防水性や防塵性を持つ点も注目。悪天候や環境に左右されずに、安定した充電を行うことができる。

現在、これら機材は、プロトタイプを基に製品化への開発が進んでいるところ。

実用化されれば、ドローンの活用範囲がさらに広がるだけに、今後も注目だ。

【参考・画像】

※ 日本電業工作株式会社 エンルート ドローン搭載バッテリーへのワイヤレス充電システムを開発 – PR TIMES

このニュースに関するつぶやき

  • 飛行しながら充電はまだ無理か。いよいよ未来技術と言われていたものが実用段階に入ってきたか。月が出てなくても使えるからガンダムの世界も超えてるな!
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