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こんなに違う、ウイルスと細菌

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2015年10月20日 18:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

抗生剤の安易な服用には「副作用」と「耐性」のデメリットが

 ウイルスと細菌を混同している人は少なくありません。どちらも「病気の原因、怖いもの」というイメージがありますが、この2つは全く別もの。特に「ウイルスには抗生剤(抗菌薬)が効かない」ことを覚えておくのは重要です。 病気の原因がウイルスなのに、「ちょうど家に余っていた」「念のために」などと言って抗生剤を飲むと、デメリットの方がはるかに大きいので注意をしましょう。

 そもそも、一般的に“ばい菌”と呼ばれるものは、サイズが大きい方から順に、寄生虫/真菌/細菌/ウイルスと4種類あります。そして、効く薬はそれぞれ異なります(図1)。冒頭で記載した抗生剤のデメリットとは、具体的には「副作用」と「耐性」です。耐性とは、医学的には「抵抗性」と呼ばれることもありますが、薬の効きが悪くなり、いざ本当に“ばい菌”をやっつけなければいけない時に効果が期待できなくなってしまうことです。場合によっては「治療法が存在しない」事態になるため、複数の病気にかかっている高齢者など抵抗力が弱い患者さんにとっては生命を脅かす深刻なケースを招いてしまいます。仮にあなたの年齢が若くても、「耐性菌」がずっと生き残ると、高齢になってからあなたを苦しめる可能性があります。

図1 感染したときの薬(監修:東京女子医科大学 感染症科 平井由児)

インフルエンザは別の細菌が原因と勘違いされていた過去も

 私達がウイルスを一番意識するのは、インフルエンザの流行時でしょう。風邪も、ほとんどのケースでウイルスが原因となっているようです。ウイルスは細菌に比べるとはるかに小さく、10〜200分の1(体積比では100〜1000分の1)の大きさで(図2)、体の「つくり」も単純です。また、細菌は自分で増殖しますが、ウイルスは他の生き物のなかに入り込まないと増えることができません(図3)。電子顕微鏡がなかった時代は、そんなものが存在するとは知られていなかったので、実は、インフルエンザもある細菌が原因だと勘違いされていました。 (ちなみに、その“冤罪細菌”は、インフルエンザと関係ないことがわかった今でも、当時のなごりで「インフルエンザ菌」という呼び名のままです。紛らわしいですね。乳児に一般的に接種される「ヒブ(Hib)ワクチン」というのがありますが、あれがまさにインフルエンザ菌対策のワクチンです)

図2 細菌とウイルスの大きさ(監修:東京女子医科大学 感染症科 平井由児)

図3 細菌とウイルスの違い(監修:東京女子医科大学 感染症科 平井由児)

 インフルエンザや風邪だけではありません。ウイルスが悪さをして発症する病気は、一部の下痢(ノロウイルスが有名ですね)、一部の糖尿病、がん(例えばヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんや、一部の肝臓がんや白血病など)、エイズ(HIV=ヒト免疫不全ウイルス)など極めて多岐にわたります。ヘルペスウイルスという1種類のウイルスが、水痘(みずぼうそう)と帯状疱疹という異なる病気を引き起こすことをご存知の人もいるでしょう。こんな極小の生き物なのに、人間や他の生き物にとっては脅威の存在です。

 いずれにしても私達は、間違った薬を飲んだりしないように、主な病気については発症メカニズムを少しでも勉強しておいて、自己勝手な治療をしないことが大事です。(QLife編集部)

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  • 菌類と細菌類は別物。菌類は胞子で、細菌類は分裂で増える。更に言うと、ウイルスは遺伝子のカプセルみたいなもので、生物ではない。
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