【2007年10大ニュース】 白い恋人に赤福、食品の偽装・不正表示が続々発覚

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2007年12月25日 13:00  mixiニュース

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2007年 10大ニュース

一般ニュース編

 2007年1月10日、ペコちゃんでお馴染みの「不二家」埼玉県新座市の工場が、シュークリーム製造の際に消費期限切れの牛乳を使用していたことが発覚した。「雪印」の二の舞になることを恐れ、隠蔽を指示する内部文書を配布していたことも露見し、事態は泥沼化。結局、社長は引責辞任、「不二家」は山崎製パン傘下で再建を図ることになった。

 こうして幕を開けた2007年の食品偽装は、芋づる式に続く。6月は「ミートホープ」による牛肉偽装事件。豚肉などを混ぜたひき肉を牛ミンチとして出荷しただけでなく、輸入鶏肉を国産と偽ったり、パンを牛肉に混ぜたり、雨水で冷凍肉を解凍したりと様々な不正が報じられた。8月には北海道を代表する菓子「白い恋人」(石屋製菓)の一部に、賞味期限を1か月延ばして販売したものがあることが判明。「ミートホープ」に続く北海道の食品メーカーによる不祥事は、「北海道ブランド」のイメージに大きな打撃を与えることになった。

 秋になると、再び大きな偽装が社会をにぎわす。伊勢のお福さんこと「赤福」による、売れ残り商品の製造日偽装だ。1日先の消費期限を付ける「先付け」、一度包装した商品を冷凍し、出荷する時点で製造年月日を付け直す「まき直し」と呼ばれる手法を約40年前から続けていたというから驚きだ。また、秋田の食肉会社「比内鶏」が、比内地鶏を使用せずに燻製などの加工品を出荷。うどんセットやラーメンセットにも比内地鶏の名前を使うという、安易な偽装体質が浮き彫りになった。

 高級料亭「吉兆」のグループ会社である「船場吉兆」は、牛肉産地や菓子、総菜の表示を偽装。最初は、取引先業者や従業員に責任を押し付けていたが、後に偽装が会社ぐるみだったことが判明する。湯木佐知子取締役が涙ながらに「父に、ホンマに申し訳ない。」と謝罪していた会見は記憶に新しい。

 ほかにも、ローソンやマクドナルド、ロイヤルホストなど、全国にフランチャイズ展開する、私たちの生活に身近な店舗でも偽装は発覚。2007年12月には、二度と不正をしないと誓ったはずの不二家で、賞味期限切れ商品が販売されるという、信じがたい事件も起こっている。これでは消費者はいったい何を信じればいいのか。食品偽装の「連鎖」の根は深そうだ。(編集/執筆:mixiニューススタッフ)

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