2007年 10大ニュース
そんな「ニコ動」を拠点として、惜しみない才能を発揮している人たちをご存じだろうか。発表の場が無く、埋もれている人たちの表現の場としても「ニコ動」は使われており、中にはプロ並み、プロ以上のクオリティを誇る作品も多い。そして、それらの作品の上に輝くタグ「才能の無駄遣い」とは、一銭にもならないのに、愛と時間と才能を惜しみなくつぎ込んで作られた素晴らしい作品や、作者に贈られる言葉である。
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「才能の無駄遣い」の最たる例と言えば、総合再生ランキング3位、260万回もの再生回数を誇る『組曲「ニコニコ動画」』だ(12月現在)。「ニコ動」で人気の高い33曲で構成されたメドレーで、ユーザーならばニヤリとしてしまうような選曲と、違和感のないユーロビート調のアレンジ、スムーズな繋ぎにいちいち感心させられてしまう。さらに、この作品に感銘を受けた人たちが、歌ったり演奏したり、映像を付けたりと、さまざまな形でアレンジバージョンを発表。アレンジされたものをさらにアレンジして……など、才能が才能を呼び、創作の連鎖が巻き起こったのだ。
「ニコ動」発の「才能」が、NHKで取り上げられたこともある。馬のマスクをかぶり、ピアノやギター、ベース、ピアニカなど、様々な楽器を弾きこなす高校二年生「中村イネ」氏だ。全ての楽器を1人で担当するセッション映像が話題を呼び、一躍人気者に。代表作である「一人で情熱大陸とかセッションしてみた」は、1か月で50万回超、現在97万回も再生されている大ヒット作だ。この作品がNHK-BS2の番組「ザ☆ネットスター!」で取り上げられ、「天才ミュージシャン」として登場。作成に至った経緯や、撮影・編集方法などを語っている。
他にも、才能が「ニコ動」に触れることで花開いた例が多く存在している。一足先に発掘して、人気が出る様子を見守るといった楽しみ方もオツだが、ハマりすぎると「気が付いたら朝になっていた」「1日1回は見ないと気が済まない」と言った「ニコ中(ニコニコ動画中毒)」症状が起こってしまう恐れがあるので、十分に気をつけよう。(編集/執筆:mixiニューススタッフ)
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