新型プリウスやFCVコンセプト、自動運転車の高速実験など、次々と話題をよんでいるトヨタ自動車。
そのトヨタが、“機械”の魅力を改めて世に問う、“ニューレトロ”なコンセプトモデルを、この度東京モーターショーに出展する。
愛すべき存在「機械」をアピールするコンセプトカー
このコンセプトモデル、その名もずばり直球の『KIKAI (キカイ)』。
クルマを人の手が生み出す“機械”と捉え、その精巧さや美しさ、素朴さ、暖かさ、動きの面白さなどを表現すると言う。
世界的に若者のクルマ離れが進む中、機械は本来、人間の思想や情熱、知恵が生み出した“愛すべき存在”であり、それを改めて形にして示そうというワケだ。
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そうした背景のもと、同社が提案する『KIKAI』は従来のクルマの常識に捉われない革新的な造形となっている。
その外観は4輪がむき出しで、キャビンの前後にフレーム骨格を結合した一見、“バギー”然とした姿をしている。
身近に「機械」を感じるクルマ
全長3,400mm、全幅1,800mm、全高1,550mm、W/B2,450mmと、軽自動車サイズながらも全幅はかなりワイド。
同モデルの最大の特徴は“機械と人間の対話”を促す仕様になっていることだ。
走行中に、“走る”、“曲がる”、“止まる”を司るメカニズムを、五感でダイレクトに感じるように工夫されている。
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フロントウインドシールドガラス越しに、ボンネットフード上に露出したサスペンションのアッパーアームの動きを見ることができると共に、足元横にある小窓からは、タイヤやサスペンションの動き、流れる路面の速度感も感じられるといった具合だ。
「ニューレトロ」なコンセプトカー
乗車定員は前席1名、後席2名の3名で、前後にオフセットしたシート配置が、乗員間の心地良い車内コミュニケーション空間を創出する。
ルーフまで回り込んだドアガラスや中段の小窓がキャビン内に開放感をもたらしている。
インテリアでは、アナログ的な丸型独立メーターやトグルスイッチなど、“レトロ”な味わいを演出。
パワーユニットは1.5Lエンジン+モーターのハイブリッド方式で、駆動方式はMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)となっている。
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このように『KIKAI』は一見“ノスタルジック”を感じさせるが、その実、ハイブリッド技術を組み込んだ“ニューレトロ”なコンセプトカーに仕上げられているのだ。
【参考・画像】
※ TOYOTA、第44回東京モーターショー2015に、クルマの新たな可能性を追い求めたコンセプトカーを出展 – TOYOTA Global Newsroom
※ TOYOTA KIKAI – TOYOTA Global Newsroom