人工知能を搭載した平仮名型キャラクター「ヨコかな?」のもつ可能性

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2015年10月24日 12:00  FUTURUS

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FUTURUS(フトゥールス)

文字に人工知能を搭載するとどんなことが起こるのか?

クリエイティブラボPARTYと、映像制作会社 白組が、人工知能搭載キャラクターのプロトタイプを発表した。

キャラクター名は、『ヨコかな?』(英語名:AI EMOJI)。名前の通り、平仮名をモチーフにしたキャラクターだ。

英語の“character”という単語には、“文字”という意味だけでなく“個性・人格”という意味があるように、「文字そのものに人工知能を搭載することで、“個性・人格”を持たせれば、これまでにないキャラクターが生まれるのでは?」という着想から生まれたとのこと。

10月24日から開催されている代官山デザインデパートメントで、一部の展示・販売が行われている。

まずは、キャラクターの映像を見て欲しい。

「Character’s character」というチャレンジ

PARTYの代表でもあり、『ヨコかな?』のクリエイティブディレクターでもある伊藤直樹氏は、こう語る。

<これまで人工知能が搭載されてきたのは、映画『her』のようにOSそのものだったり、ロボットやクルマだったりすると思うのですが、そういった物体やマシーンではなく、人間のコミュンケーションのベースとなる文字に人格を与える“Character’s character”にチャレンジしています。

文字列を含む人間のすべてのコミュニケーションに、人工知能が搭載されることで、これまでにない体験が提供できると考えています。>

今回発表されたのはプロトタイプで、現在開発を進めている段階とのことだが、言葉を覚えるための知育コンテンツだけでなく、スマホ時代のコミュニケーションの主流とも言える絵文字・スタンプとしての活用、会話のできるフィギュアなどに応用することも可能だろう。

様々な企業とのコラボレーションによって、使い方の幅も広がっていくことが予想される。

海外に日本文化を発信する伝道師に?

『ヨコかな?』が人工知能を搭載し、スマホなどのコミュニケーションツールにおいて、自らコミュニケーションをとれる文字になれば、国内での活用だけでなく、日本文化を海外に伝える伝道師としても活躍してくれるかもしれない。

ほとんどの職業が、人工知能を搭載したロボットに取って代わられると言われているが、こういったコミュニケーションをアップデートしてくれる人工知能の活用は、夢のある新しい提案だと言える。

今後の展開に期待したい。

【参考・画像】

ヨコかな?

※ 代官山デザインデパートメント2015 – DAIKANYAMA T-SITE

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