大学に通う3年生の主人公「私」の同級生にして悪友である「小津」。イタズラ好きで飄々とした謎多き男で、あるときは友として、またあるときは敵として「私」の前に現れます。今回は、そんなミステリアスな悪役「小津」の魅力についてご紹介いたします。
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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■さまざまな顔を持つ男
小津は、妖怪と見間違えてしまうような見た目をしており、他人の不幸をおかずに飯を三杯食える、第一印象だけでは誰もが悪人と思ってしまうような人物です。小津の悪友でもある「私」もよく彼に振り回され、痛い目に合っています。しかしその一方で、小津は学内のサークルから、国家権力にも影響を与えていると言われている秘密組織にいたるまで、大学のあらゆる組織に顔が利き、さまざまなところで暗躍している、気になる顔を数多く持っています。そのため、彼のことを知るほど、「一体何者なんだ?」とさらに知りたくなるのです。
■普段からは考えられないピュアな性格
他人の不幸が大好きで、時には主人公からも煙たがれる小津ですが、ときどき彼の意外な一面が垣間見える事があります。その一つとして、彼には秘密にしている彼女がおり、彼女のと事をとても溺愛しています。その溺愛っぷりはなかなかで、彼は誰にも邪魔されることなく、彼女と二人きりで京都五山の送り火を見たいがために、飛行船を盗むというとんでもない悪行をおこなってしまいます。まさに純愛ですね。
また、主人公に彼女のことを知られた時には、顔を赤くしてパニックを起こし、この時ばかりは、小津と主人公の立場も逆転していました。このようなピュアな性格のキャラクターにはとても好感を持てますが、小津は普段そんな部分を感じさせない分、そのギャップから“かわいい”とすら感じてしまいます。
■「運命の黒い糸」で結ばれた主人公との友情
小津の様々な悪事に巻き込まれ、なんだかんだと言いながらも彼に付き合ってくれている「私」。そんな彼のことを、小津は他の人より特別に思っているようで、「私」とヒロイン「明石さん」をくっけるために裏でこっそり糸を引いたり、嫌いな先輩に復讐しようと画策する「私」に協力したりと、さまざまな場面で「私」に力を貸そうとします。その様子は、とても男同士の熱い友情・・・とはいえませんが、皮肉を言いつつも、いざという時は、自分らしいやり方で悪友の力になろうとする彼なりの優しさには、グッと来るものがあります。小津いわく、彼と「私」は「運命の黒い糸」で結ばれているらしいです。
一見ひどい悪人と思いきや、その悪人面にたくさんの魅力を詰めている、憎めない悪役「小津」。それゆえに、話が進み彼のことを知っていくうちに、どんどん彼を好きになっていきます。『四畳半神話大系』を見たことがない方は、ぜひ、彼の虜になってみてください。
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★記者:ナガタ(キャラペディア公式ライター【バンタンゲームアカデミー ゲームライター専攻】)