今なお根強い人気を誇る『コードギアス 反逆のルルーシュ』。主人公「ルルーシュ」の通うアッシュフォード学園の生徒会長であり、実は物語とルルーシュの人生に深い関わりを持つのが「ミレイ・アッシュフォード」です。テンションの高さばかりが目立ちますが、その奥に見える人間性はとても素敵な女性です。今回は、そんなミレイ会長についてご紹介いたします。
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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■楽しいことだいすき!お祭り女
アッシュフォード学園の理事長「ルーベン」の孫娘であり、生徒会を束ねる会長でもあるミレイ。どんな時も笑顔で周りの空気を明るくしてくれる存在です。会長権限で色々なイベントを企画して学園全体を巻き込みますが、生徒たちはとても楽しんでいる様子。大変なのは、準備や雑用を押し付けられる生徒会メンバーくらいです(笑)。押し付けられやすい「ルルーシュ」はよく小言を言っていますが、ミレイ会長の人柄のおかげか、別に本気で怒っている訳ではなく、なんだかんだとルルーシュ自身も楽しんでしまいます。また、「イレブン」と恐れられていた「スザク」を簡単に生徒会に入れてあげたり、「会長が言うなら」とみんなを納得させる場面も多く、器の大きさや人望も兼ね備えているようです。こんな会長だったら学校生活楽しいだろうなと、うらやましい限りです。
■実はとても高貴なお方・・・強く賢いアッシュフォード家のお嬢様
理事長の孫ということでお分かりかと思いますが、ミレイ会長はアッシュフォード家のお嬢様です。元はルルーシュの母「マリアンヌ」の後援者であったアッシュフォード家は、マリアンヌの死後没落してしまいます。それを復興させるため、ミレイ会長には“政略結婚”という未来が用意されていたのでした。彼女が誰より楽しいことを求める背景には、このような事情が少なからずあったのだと思います。「モラトリアムできるうちは、楽しんでこーよ」というミレイ会長の言葉。きっと自分に言い聞かせているのでしょう。さらに彼女は、学園内において自分が権力を持っていることをはっきり自覚し、その力を正しく使おうとします。ルルーシュとナナリーの正体を知りながら秘密を守り通し、彼らを庇護し続けるのです。やたらと人のプライベートに迫ってくる割に口は堅く、困った人を放って置けない姉御肌。そんなところが彼女の人望に繋がっているのでしょう。
■秘めたる想い
『コードギアス 反逆のルルーシュ』では、ルルーシュを取り巻く恋愛模様がいくつか描かれています。一途に彼を想う「シャーリー」や、「ゼロ」としての顔に強く惹かれている「カレン」などが目立ちますが、どうやらミレイ会長も、ほんのりルルーシュに好意を寄せているようです。そんな素振りはほとんど見せないのですが、物語後半、ミレイ会長が学園を卒業する際のイベントで少しだけ行動に移します。面倒見が良く人のいいミレイ会長のことですから、常に直球で想いを表現できる「シャーリー」のそばにいれば、応援せずにはいられなかったのでしょう。そして自分は心に蓋を・・・。
それでもミレイ会長は、ルルーシュにとって唯一無二の存在だったはず。それで満足していたのかもしれません・・・。しかし、彼女が学園を去るということはルルーシュから離れる事であり、大人の世界へ足を踏み入れる、つまり“モラトリアムの終わり”です。最後に後悔したくなかったのでしょう・・・。結果は思ったものと違いましたが、サヨコさんとの会話はミレイ会長の想いの証拠。切ないです。
とにかく明るく周りを巻き込む力を持ち、人に優しい「ミレイ・アッシュフォード」。そんな風に育てられたという事もあるのでしょうが、彼女の人間性、ポテンシャルは、作中の女性の中でトップクラスではないでしょうか。ミレイは家に縛られることなく、自分の人生を掴み取りますが、その強さはまさに魅力的。コードギアスを見る際には、ぜひミレイ会長にも注目してみてください。
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★記者:おのえ(キャラペディア公式ライター)