これまでシンセサイザーというアイテムは、音源を鍵盤でコントロールする物が主流になっていたが、最近は想像もつかないような操作方法で演奏できるシンセサイザーも増えてきている。
例えば、イギリスの国民的バンドMUSEが楽器に埋め込んでしまったことで有名なKORGの『KAOSS』シリーズや、Bjork(ビョーク)やCOLDPLAYがライブでも使用した、ダイスを並べるシンセサイザーの『reactable』など、多くの世界的アーティストが積極的に使用し、話題になることも多くなっている。
そんな中、これまでの不思議な楽器とは違った、“何でも楽器に変えてしまう音楽ガジェット”が海外で人気を集めているというのだ。
「音楽は好きだが、演奏するのはハードルが高いし……」と、これまで“演奏する”という行為に触れてこなかった人にこそ、是非注目してほしい画期的なガジェットだ。
振動を感知しさまざまな音色に変換
そのアイテムとは『Mogees』というもので、現在クラウドファンディングサイト『Kickstarter』にて出資を募っている。
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この『Mogees』は、一見するとただのイヤホンのように見えてしまうが、内部には特殊なセンサーが付いており、周囲の振動を感知することができる。
その振動で内部の音源をコントロールし、スマートフォンなどのデバイスを介して、“人の耳に聞こえる音色”となるので、どんな場所やどんな物の上でも、叩いたり擦ったりするだけで演奏を楽しめるのだ。
主な設定はスマートフォン上で操作ができ、音色の選択などはPCなどで詳しく設定することができる。
またMIDIでのコントロールやMacやWindowsのDAWソフト、VSTプラグインにまで対応しているので、直感的に楽しむだけではなく、ライブでのパフォーマンスや本格的な音楽制作にも導入することが可能だ。
誰もが演奏を楽しめる「音楽ガジェット」
これまでの楽器はどのパートでもテクニックが必要になるため、普段楽器に触れる機会がない人にとって“演奏”という行為はかなり敷居が高いものとなっていた。
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しかし、この『Mogees』のように、振動を“可視化”ならぬ“可聴化”させるのに、特別な技術や息づかいなどを要さず、直感的に演奏を楽しめるアイテムが増えていけば、人々にとって音楽がもっと身近な存在になる、きっかけとなっていくかもしれない。
このアイテムは現在『Kickstarter』内のプロジェクトで、目標額の3倍以上の出資を獲得している。
製品もプロトタイプではなく既に仕上がっているようなので、世界へ出荷されていく日も近いのかもしれない。
【参考・画像】
※ MOGEES
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※ Media folder – MOGEES
※ Mogees – Transform anything into a musical instrument. – Kickstarter
【動画】
※ Mogees – Play the World – YouTube